ベストバイは7,700円「晴雨兼用傘」モノ選びのプロが“本当に勧める2本”と“買わない1本”
『月刊MONOQLO』編集長の建部博と申します。 「誰なんだお前は」という声もあろうかと思いますので、まずはMONOQLOがどんな雑誌かご説明します。2009年創刊のいわゆるモノ雑誌なのですが、最大の特徴は「メーカーやサービスに忖度することなく、それらの良い点・悪い点を正直に読者に伝える」こと。 ⇒【写真】Wpc.の「IZA Type:Automatic & Safe」(4,180円)も高評価 他社のモノ雑誌やWEBメディアの中には、ろくに製品に触らずに、メーカーのリリースをもとに「この製品おすすめなんです!」なんて無責任な記事を量産するところもあります。消費者にとってそれはあまりに無責任……(読み手はそれがリリース記事なのか、実際の評価なのか、読み解きづらいですもんね)。 本記事ではそんな雑誌を作っている私が、消費者の買い物や暮らしにおける正しい選択の一助として、正直なレビューを紹介していきます。今回のテーマは『買って良い・ダメな晴雨兼用傘』です。今年は酷暑との予測もなされていますので、是非ともご参考ください。
こんなテストを行いました
「晴雨兼用傘ってなに?」と思う方もいるでしょう。読んで字のごとくなのですが、日傘として使えるだけでなく、突然の雨にも対応できる傘のことです。 昨今では男性の日傘姿もよく目にするようになりました。本誌MONOQLOでも毎年テストしているテーマで、読者人気も上々。たしかに折りたたみ式の晴雨兼用傘なら、カバンに入れておけばいかなるときも使えるので、つい買ってみようと思いますもんね。 我々は今回のテストを通じて、優秀な晴雨兼用傘の定義を「傘自体のつくりが精巧で、紫外線を一定量カットし、撥水・防水・水ハネに強い」と設定しました。 有名メーカー品を中心に20品集めてテストした結果、おすすめできる2本、残念ながらおすすめできない1本を発見。さっそくご紹介してまいります。 【製品のつくり】傘のプロとともに、骨のつくりや縫製を評価 【使用感】プロと複数のモニターが実使用。たたみやすさや持ちやすさをはじめとした使い勝手を総合的に評価 【撥水力・防水性・水ハネ】「人工気象室」内で雨を降らせ、一定時間傘をさしたのちに「生地の水のはじき具合」「肩や足の濡れ具合」「生地裏の濡れ具合」を評価 【UV】UVラベルを傘に貼り、一定時間、晴天時の屋外で傘をさした後に紫外線カット率を測定、評価