町家に暮らすように滞在する。福井県三國湊に〈オーベルジュほまち 三國湊〉がオープン
コロカルニュース
■3月の北陸新幹線延伸で東京からも近くなる福井県・三國湊 2024年3月16日に金沢~敦賀間が開通する北陸新幹線。新幹線の新たな停車駅となる「芦原温泉駅」から車で約20分の場所には、江戸~明治時代に北前船の寄港地として栄えた福井県三國湊があります。 【写真で見る】宿泊棟の内観。町家の風情は維持しつつデザイン性と耐震性の両面から進化。 豪商が現れた江戸後期には、日本海側有数の北前船の寄港地として栄えた三國湊は、江戸末期の遊郭番付表に「三國」の地名が掲載されるほどに繁栄しました。三國湊は、北前交易がもたらした日本の文化や当地ならではの建築様式など、時代を超えた歴史がいまなお色濃く残っているエリアです。 ■町家に暮らすように滞在し、土地の歴史や文化を体感する〈オーベルジュほまち 三國湊〉 そんな三國湊に2024年1月28日(日)に誕生したのが〈オーベルジュほまち 三國湊〉です。徒歩圏内に点在する町家に暮らすように滞在し、土地の歴史や文化を体感することができる分散型宿泊施設になっています。 名前の「帆待ち」とは北前船が出港前に波が収まり、良い風が吹くのを待っている状態。船乗りたちは、その間に船に持ち込んだ積み荷を売ったり、別の荷役をしたりして報酬を得ていました。これが転じて、三國では子どもたちのお駄賃、ご褒美のことを「帆待ち」と呼んでいます。ここから「ゲストが、しばし休まれて次の目的地に向かわれるまで、この地での滞在が忙しい日常を過ごされているゲストへの『ご褒美』となるように」と願いを込めて〈オーベルジュほまち 三國湊〉と名づけられました。 〈オーベルジュほまち 三國湊〉は、宿泊棟(開業時9棟・16室)、レストラン棟(1棟)、フロント棟(1棟)からなります。フロント棟を中心とした半径800メートル(徒歩約12分)圏内に点在する全11棟の施設は、三國湊を象徴する「かぐら建」などの江戸時代から昭和にかけて建築された町家を、福井県でしか採掘できない「笏谷石(しゃくだにいし)」や福井県産の木材などを使用して改修しています。 伝統的な町家ならではの風情は維持しつつ、内観のデザイン性と耐震性を進化させて現代に蘇らせています。 宿泊棟の客室インテリアは、北陸最大級の祭りの一つである「三国祭」、「湯屋」、「武道」、「花街」などに着想を得て、お部屋ごとに異なる世界観を表現しています。違った角度から三國湊の暮らし・文化・歴史を体感できるので、連泊や再訪時に別のタイプの客室に滞在するのも楽しみのひとつです。 ■フランス料理の巨匠がプロデュースする〈タテルヨシノ 三國湊〉 レストラン棟では、フランス料理の巨匠として知られる吉野建氏がプロデュースする〈タテルヨシノ 三國湊〉で、地産の食材を生かした至福の美食体験を愉しめます。県産の魚介、精肉、野菜など新鮮な食材を生かした料理が魅力です。 また、三國湊の歴史・文化への理解促進、地域との共生・交流を提唱している〈オーベルジュほまち 三國湊〉では、さまざまな文化体験アクティビティが宿泊ゲスト限定で用意されています。