泉房穂氏 年収103万円の壁めぐり予算案修正に言及の公明に私見「いろんな選択肢が出てきた」
前兵庫県明石市長の泉房穂氏(61)が3日、ニッポン放送「泉房穂の情熱ラジオ」(金曜後6・00)に生出演し、少数与党における公明党の存在意義について私見を語った。 番組では、公明の斉藤鉄夫代表が2日、都内で街頭演説し、年収103万円の壁の引き上げをめぐる2025年度予算案の修正の可能性に言及したニュースを伝えた。引き上げをめぐっては、国民民主が最低賃金の上昇率を反映した178万円への引き上げを求めていたのに対し、自民・公明の与党両党が税制改正大綱に盛り込んだ額は123万円にとどまっていた。 これまでの公明について、泉氏は「公明党としては、自民党だけで単独過半数いっていたので、与党といえども影響力を行使しづらかったと思う」と分析。昨年の衆院選での与党大敗を受け、少数与党になった今、与党内の公明の発言の意味も大きくなるだけに、「自民党だけで物事を決められないから、公明党ともう一つ、野党という形になっていますから、公明党としてはいろんな選択肢が出てきたと思う」と期待を寄せた。 その上で、「少なくとも何かの力、協力がいりますから。よく言われているのが、国民民主党が言っている103万円の壁の問題をどうするか、どうしないか。それが178万円までいくのか、いかないのか」と、引き上げ額をめぐる今後の議論に言及。また日本維新の会が訴えている教育無償化についても、「協議が始まっていますから、維新の協力を得るために教育無償化に思い切って舵を切るのか」と述べ、政局と政策の行く末を占った。