【MotoGP】「最悪のケースでも3位だったのに」2戦連続転倒のアコスタ、表彰台確実の大チャンス逃す|MotoGPカタルニアGP
GASGASのペドロ・アコスタはMotoGPカタルニアGPで上位を争ったものの、転倒によって大きく順位を下げてのフィニッシュとなった。アコスタはマシンに問題があったと示唆しており、それによって表彰台フィニッシュを逃してしまったと語った。 【動画】MotoGP2024 第6戦カタルニアGPハイライト 新時代のスターとして期待を集めている今シーズンのルーキーであるアコスタ。開幕から非凡な速さを発揮している彼は、カタルニアGPでも上位を争った。 決勝でアコスタは5番グリッドスタートから、すぐに2番手へと浮上。積極的にトップを狙う姿勢を見せ、バトルを繰り広げた。 しかしレース11周目、アコスタは2番手を走行中にターン10で転倒を喫してしまった。幸いレースには復帰でき、その後追い上げていったものの、表彰台からはほど遠い13位という結果に終わった。 アコスタはこの転倒について、詳しい原因は不明としつつも、フロント部分に問題があったと示唆した。 「バイクのフロントに問題があったんだ。今のところ、まだあまり明確にはなっていないけどね。理由を話すにも難しいんだ」 なお問題がタイヤの内圧にあったのかという質問に対してアコスタは「いや、タイヤじゃない」と答えており、「バイクは今日も素晴らしいパフォーマンスだった。バイクには何も言うことはない」と語った。 ここまでのところ、アコスタは表彰台も獲得しており、MotoGPクラスでもトップライダーのひとりになれる素質を示している。しかしフランスGPでは転倒で初リタイア、そしてカタルニアGPでも転倒と、速さは示しつつもここに来て壁にぶつかっている感もある。 以前、アコスタはライダーとして最初の8割の成長は簡単だと語っていた。そうであるのなら、今は残りの20%なのか? そんな点を尋ねられたアコスタは「そうかもしれない」と答え、さらに次のように続けた。 「でもル・マンとカタルニアの週末、僕はコンスタントにトップにいることができたし、単独走行でQ2に進むことができたということもしっかり認識する必要がある」 「クラッシュを除けば、これまでのシーズンでベストな週末になっていたんだ。このバイクは表彰台へ上ることができるバイクだったよ」 「それをゴミ箱へ投げ捨てるのは僕も好きじゃないから、今回のことにもとても腹を立てている。でも、バイクはまた競争力を発揮してくれたね」 アコスタは結果的に3位となったマルク・マルケス(グレシーニ)と同様に、リヤにソフトタイヤを選んだ数少ないライダーだった。タイヤには満足していたというアコスタは、カタルニアGPについて、最悪のケースでも3位だったはずだと語った。 「タイヤが要因だったのかは分からないけど、先頭グループの後方にいたからマルケスはちょっとタイヤがオーバーヒートしていたのかもしれないね。どこでなのかは知らないけど、彼は昨日よりもオーバーテイクに時間がかかっていたようだ」 「でも僕にとっては、勝つためのタイヤ(選択)だった。ペッコ(フランチェスコ・バニャイヤ/ドゥカティ)やホルヘ(マルティン/プラマック)に勝てただろうとは言わないけど、正直に言うと僕のペースや、ペッコ、マルケスのいたグループとの間では、僕のほうが0.5秒速かった。だから、最悪のケースでも3位だったんだ」 「クラッシュしているから、そうじゃない人たちに『勝てた』とリスペクトの欠けた言い訳はしないよ。ただ勝てたとは言わないものの、トップグループで彼らと戦えるだけの競争力のあるバイクがあったと思っている」
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