2年生ポイントガードが狙う3年ぶりの関東制覇へ(関東大学バスケットボール・東海大学 轟琉維)
50点台以下の失点は7回を数えるディフェンスチーム
2ヶ月10日で22試合を行う関東大学オータムリーグ。今週末(11月2日・3日)に秩父宮記念体育館(神奈川県藤沢市)で開催されるラスト2試合の行方により、2024年の関東チャンピオンが決定する。その1週間前、16勝2敗で首位に立つ東海大学のホームゲーム2連戦が行われ、約1,500人を集客。多くの学生スタッフが会場内外で活躍し、ホームゲームを盛り上げていた。 18試合を終えた時点で、東海大学の平均失点は62.3点。ホームゲーム前の2試合は日本大学を47点、大東文化大学も48点に抑える強固なディフェンスで勝ち星を重ねる。10月26日の明治大学戦は点を取り合う時間帯もあり、37-31で前半を折り返す。しかし後半は持ち前のディフェンスを発揮し、終わってみれば54失点に抑え、66-54で勝利。「全員で1つのボールを守るという意識でプレーしています」と#2 轟琉維は述べ、東海大学のスタイルを遂行する。 明治大学戦を含め、50点台以下に抑えた試合は7回を数える。また、ワンゴール差の接戦となった5試合は、いずれも勝ち切った勝負強さも見られる。この1年間の成長について、轟は「去年は(黒川)虎徹さん(現・アルティーリ千葉)がまとめてくれていましたが、今年は全員がリーダーシップを発揮しています。特に4年生のJJ(ハーパー ジャン ローレンス ジュニア)が声を出してくれることで、オフェンスでは孤立することなく全員がどこからでも得点ができる。ディフェンスも全員で守ることが去年よりもレベルアップしていると思います」とチーム力に自信がうかがえる。 2年生ポイントガードの轟とともに、先発でコートに立つのは同期の中川知定真、1年生の赤間賢人とムスタファ ンバアイ。ハーパーとムスタファとは同じ福岡第一高校出身であり、「(4年生の)JJだけが先輩ですがほとんど気を遣わないでできるので、1年生には自分からコミュニケーションを取ってプレーしやすいようにしています」と轟は間を取り持つ。 54点に抑えて明治大学に勝利したが、「まだディフェンスリバウンドやルーズボールで負けていた部分があり、徹底しないといけないところができていませんでした」と目指すべきスタイルには届いていない。翌日、なかなか勝ち星に恵まれない9位の筑波大学と対戦。1巡目は東海大学が今シーズン最少失点の68-37で快勝した。しかし、筑波大学もタレントが揃っており、侮れないチームであると陸川章監督も警戒する。その不安どおり、65-77と今シーズン2番目に多い失点で3敗目を喫した。 17勝3敗で東海大学と日本体育大学が並び、直接対決でいずれも接戦を制して2連勝した東海大学が辛うじて首位をキープ。次戦11月2日、逆転優勝を狙える位置にいる3位(16勝4敗)白鷗大学との大一番を迎える。