月島琉衣×黒川想矢が演技と向き合った1カ月間 今泉力哉監督は「泣けてくるぐらい優しい」
「大人になったら一緒に医者役ができたら」
ーー職員室でのやりとりをはじめ、中学生が主人公の物語だからこその見どころがいろいろとありそうですね。 月島:後半になるにつれてどんどん内容が濃くなっていき季節のイベントのお話が入ってくるところもあるので、ぜひ日常を感じていただけたらうれしいですね。合唱のシーンは、撮影終わりにみんなで歌を練習したので、その歌声をぜひ聞いてもらえたらと思います。それから高木さんの表情のところで一生懸命頑張ったシーンがあるので、そこも見てもらいたいです。 黒川:実はみんなで合唱するシーンが中盤のクライマックスであり、もう少しでみんなとお別れになってしまうなあと思いすごく寂しかったです。そんな思いで歌った合唱にぜひ注目して観ていただけたらうれしいなと思います。 ――撮影の合間には2人でどんなことを話していましたか? 月島:ひたすら一緒にセリフの練習をしたり、その日監督に言われたことを整理して一緒にお芝居みたり、次はこうしてみようという相談もしました。 黒川:「昨日はジェラート屋さんに行ってきたんだよね」みたいな、たわいのない話もしていました。 ――1カ月も島にいたら、共通のエピソードもたくさんありそうですね。 月島:オリーブそうめんを一緒に食べに行きました。小豆島にはオリーブが練りこまれているそうめんがあるんです。 黒川:焼肉にも行きました! 月島:ご飯屋さんにはスタッフさんたちも一緒に結構行ったよね。あとは同学年の子たちとオリーブ公園に行って、みんなで遊んだりも。同世代だと話しやすいし、撮影の合間もみんなでお昼を食べたりして本当に楽しかったです。 ――青春ですね。 黒川:ずっと修学旅行に行っているみたい。 月島:(学校行事の)お泊りみたいな(笑)。 ――2人とも現役の学生さんなので、もうすぐ新年度がスタートします。新たに頑張りたいことはありますか? 月島:私は高校2年生になります。勉強も難しくなるので、より一層頑張りたいです。お友達もまた新しく出会えると思うので仲良くしたいし、いろんなところに遊びに行きたいですね。仕事では、いろんな作品と出会ってさらに飛躍していけたらうれしいです。 黒川:僕は中学3年生になるので、学校では先輩の立場になるし受験も控えています。「3年生の年はいままでとは違う!」と月島さんが断言していたので、学校生活を楽しみたいですね。仕事では、今まで「役を演じること」を意識すると不自然な演技になってしまい、監督に注意をされることもあり、力不足を感じていました。新年度は自分なりの「演技」ができるように頑張りたいです。 ――最高学年で頑張りたい行事は? 黒川:僕は本気で合唱祭に取り組んでみたいですね。『からかい上手の高木さん』でも、みんなで歌って楽しかったのが記憶に残っているので、中学最後の年の合唱祭にクラスメートみんなで歌えたらいいなと思っています。 ――この後、挑戦してみたい役柄があれば教えてください。 月島:私は体を動かすことが好きで、普段から走ったりもしているので、アクション系のお芝居をやってみたいと思っています。女の子だけれど、ちょっとカッコいい作品ができたらうれしいですね。大人になってからは医者の役をやってみたいです。 ――なぜ、あえてお医者さんなんですか? 黒川:(両手をあげるポーズをとりながら)「メス!」って言いたいからでしょ(笑)。 月島:実は撮影期間中に、「大人になったら一緒に医者役ができたらいいね」と話していました。やっぱりカッコいいし、「メス!」って言いたいです(笑)。 ――再共演したら2人ともメスを握る役ですか。 黒川:僕が「メス」って言う! 月島:いや、私が「メス」って言います(笑)。 ――黒川さんの演じてみたい役は他にもありますか? 黒川:僕はヤンキー役をやってみたいです。自分の性格とは違う人間を演じてみたいですね。 (取材・文=Nana Numoto)
Nana Numoto