東海 今日28日午後が雨のピーク 愛知・岐阜・静岡で「線状降水帯」発生の可能性
過去 「線状降水帯」発生時の雨の降り方
昨年2023年6月2日夕方から夜のはじめ頃、愛知県に「線状降水帯」が発生しました。豊橋市の降水量推移を見てみますと、「線状降水帯」が発生した前後から、1時間に30ミリ以上の激しい雨が何時間も続きました。「線状降水帯」によって、どんどん雨量は増え、豊橋市の2日の総降水量は418.0ミリとなりました。広い範囲で浸水被害が発生するなど、東海地方では多くの被害が発生しました。
今日28日正午からの12時間予想降水量
愛知県東部の山地や静岡県の山地を中心に、今日28日正午から今夜日付が変わる頃(12時間予想降水量)にかけて、100ミリ以上の雨が降り、雨量は更に増える見込みです。静岡県の山地の多い所では、150ミリ~200ミリの雨の降る所もありそうです。 なお、「線状降水帯」が発生した場合は、局地的にさらに降水量が増える恐れがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に注意・警戒してください。また、落雷、突風、降ひょうにも注意が必要です。 海上では、今日28日夕方以降、非常に強い風が吹き、海はしける見込みです。 雨は今夜遅くまでに止む所が多いですが、静岡県では明日29日未明まで雨の残る所があるでしょう。明日29日の日中は広く日差しが戻る見込みです。ただ、雨が止んだ後も、しばらくは危険な場所には近づかないようにしてください。
日本気象協会 中部支社 竹下 のぞみ