日本百名山を踏破した小学生 埼玉・桶川の谷沢綾恵さん 1歳の時から父に背負われ山に 5歳で富士山の登頂に成功 頂上で食べるお菓子が好きで「きつければきついほどおいしい」 将来の夢は「山小屋で働くこと」
1歳の時から父親に背負われて週末と言えば山にいた谷沢綾恵さん(9)=埼玉県桶川市立桶川小3年。3歳で初めて自力で蔵王山(1841メートル)を歩いた。4歳になったばかりの2019年8月、自分で荷物を背負い、谷川連峰の主峰谷川岳(1977メートル)に挑戦。ここから百名山完登に向けたカウントを開始した。 英検1級に13歳で合格 大宮・栄東中2年生の白川さん
印象的な山は、やはり富士山(3776メートル)。5歳で登頂に成功。「富士山は砂の上みたいなところを歩いて行くけど、ずっと開けていて、頂上は風が強かった」と話す。 ほぼ毎週、両親と共に山に向かう。北は北海道利尻島の利尻山(1721メートル)から、南は九州最高峰の鹿児島県屋久島の宮之浦岳(1936メートル)まで、全国行脚をしてきた。長野県の戸隠山の「蟻(あり)の塔渡(とわた)り」や南岳から北穂高岳の間にある「長谷川ピーク」などの鎖場や大キレット、岩登りも躊躇(ちゅうちょ)せずに挑む。「すごく怖いけど登りたい。頂上から見る景色がきれいだから」。 そして23年10月、南アルプスの塩見岳(3052メートル)の登頂で100座完登を達成した。「すごくうれしかった」。頂上で食べるお菓子が好き。「お菓子はどこで食べてもおいしいけど、きつければきついほどおいしい。」と小学生らしさをのぞかせる。高い山も低山も楽しむ。「山はいつでも登れるからいい。山は消えない」。将来の夢は「山小屋で働くこと」だ。
現在は、花の百名山に挑戦中。「パパと2人で行った白山(石川県と岐阜県の間。2702メートル)のクロユリがとてもきれいだったので、ママにも見せたい」