【修斗】48歳、宇野薫がKO負け。裏拳、ヒザでKOしたオーディンは格闘技休止宣言
2023年11月19日(日)東京・後楽園ホールにて、『プロ修斗公式戦 2023 Vol.7』が開催され、復活に向け闘志を燃やし続けた宇野薫が聖地・後楽園ホールに帰還。1996年のプロデビューから常にジャパニーズMMAの最前線で戦い続ける宇野が48歳で、修斗に電撃参戦した。 【写真】宇野のタックルにカウンターのヒザ蹴りの瞬間! ▼セミファイナル 第9試合 フェザー級 5分3R 〇オーディン(同級世界3位・格闘DREAMERS) [2R 0分56秒 KO] ×宇野 薫(UNO DOJO) 宇野は、2021年11月に行われた前戦『VTJ2021』での原口央(BRAVE)との試合で判定負けし、試合後の練習中に負傷。約2年のブランクを作ることとなったが、その闘志は衰えることを知らず、今回奇跡の復活を果たす。 そんな宇野薫の復帰戦の対戦相手となるのがEXFIGHTやPOUND STORMなどでキャリアを積んだオーディン(格闘DREAMERS)だ。 東海大学柔道部出身で15年の柔道歴を持つオーディンは27歳。2022年4月のPOUND STORMで世界ライト級2位のマックス・ザ・ボディ(BRAVE)と対戦し、判定で敗れるもフルラウンドを戦い抜き、そのポテンシャルの高さを見せた。 2023年7月の修斗デビュー戦ではフェザー級で参戦。世界ランカーの結城大樹(マスタージャパン福岡)を相手に、得意の組みよりも打撃で応戦。気迫とフィジカルで接戦を制している。 この一戦で一気に世界3位にランクインしたオーディンは、フェザー級で最も勢いのある選手と言っても過言ではないだろう。 そんなオーディンを宇野は敢えて復帰戦の相手に指名。どんな時も最も過酷な相手を選び、常に修斗の世界王座への返り咲きを目指す宇野には「チューンナップファイト」は必要ないのか。試合をやる限りは常に最前線で戦うファイターでなくてはならないという、宇野薫の闘いの美学がそこに見える。 しかし、オーディンには“喧嘩番長”高谷裕之と“サンダー”岡見勇信という元和術慧舟會で宇野をよく知る二人が参謀を務めるだけに、一筋縄ではいかないことは容易に想像出来る。宇野が見事にリバイブするか? それともオーディンが時代を変えるか? 1R、サウスポー構えの宇野にオーソのオーディンは右ミドル。圧力をかけて金網を背負わせるオーディンに宇野は前蹴りも、オーディンは右ボディストレート、右ストレートを伸ばす。宇野はシングルレッグに入ろうとするが足を掴めず、引き込み気味に下になるが、オーディンは付き合わず。ブレークでスタンド再開。 オーディンの右ミドルを掴んだ宇野はシングルレッグで倒しにいくも、オーディンは崩れず。オーディンの左ジャブに宇野もワンツーの右を返し。組むと崩せない宇野はシッティングガードのままホーン。 2R、足を入れ替える宇野。オーディンの右かバッティングで出血し、ドクターチェック。再開。前に出る宇野は左の前蹴り。右ミドルを蹴るオーディンの蹴り足を掴んだ宇野に、オーディンはスピニングバックフィスト! 効かされた宇野の身体が泳ぐと、オーディンは宇野のタックルに踏み込んでの右ヒザ! 宇野が倒れ、パウンドにレフェリーが間に入った。 試合後オーディンは「大先輩の宇野さん、感謝しかないです。この試合を機に格闘技界にひと区切りをつけたいと思います。またどこかでオーディンの名前をみかけたらよろしくお願いします」の衝撃の格闘技休止を宣言した。
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