垂水フェリー8月から値上げ 大人50円、小人30円、普通車450円増 旅客車両利用減少や燃料高に対応
いわさきコーポレーション(鹿児島市)は、同市の鴨池港と垂水市の垂水港を結ぶ鴨池・垂水フェリーの運賃を8月から値上げする。利用者の減少や燃料油高騰などに伴う対応。全体で1割程度の値上げとなる。 桜島と鹿児島湾の絶景が薬味、乗客に愛され年間21万食…鴨池・垂水フェリーの南海うどん
新運賃は、旅客が大人550円(50円増)、小人280円(30円増)、車両(4メートル以上5メートル未満)が2800円(450円増)など。7月末までに購入した回数券は、有効期限(2カ月間)内であれば、8月以降も使用できる。 同社によると、2023年の旅客、車両の利用数は、新型コロナウイルス禍前の19年と比べて8割程度にとどまる。一方で、燃料油は20年比で約7割も高騰した。運賃改定は車両料金のみ値上げした22年以来。 料金の引き上げ幅は、競合航路の桜島フェリーの値上げ率を参考にした。同社は「値上げは心苦しいが、生活航路を維持するための対応。今後も利用してほしい」としている。
南日本新聞 | 鹿児島
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