帽子→被らなくてOK 革靴→スニーカーでもOK 変化するバス運転手の労働環境
■鉄道職員は引き続き帽子着用 一方、鉄道営業法では現在も鉄道係員の制服着用が義務付けられていますが、帽子に関する規定は特にありません。バス運転手の帽子着用を任意にした西鉄ですが、鉄道職員については引き続き着用を義務付けています。 西鉄 広報課 中村美波さん 「電車の方はバスとは違いましてホーム上に大勢の客が行き交う場所となりますので、一目で鉄道職員であることが分かるように帽子の着用は引き続き継続していきます。」 制帽の着用が見直された背景にあるのは熱中症対策ばかりではありません。働き方改革の一環でもあります。 ■背景に深刻な運転手不足 西鉄グループには今年2月時点で、3415人のバス運転手がいますが、現状の路線を維持するためには132人足りていないということです。 バス運転手を確保するためには、処遇の改善が不可欠なのです。 西鉄は、バス運転手の初任給を1万円上げたほか、入社祝い金として10万円を支給しています。 また、大型2種免許の取得にかかる費用、約40万円を負担するほか、子育て中の人も働きやすいように育児支援ダイヤで時短勤務を可能にしています。 ■革靴→スニーカーもOK 今回、制帽着用を任意としたのも労働環境の改善です。 これまで運転手の靴は革靴と決められていましたが、去年からスニーカーも認めています。 このほかサングラスの着用も天神大牟田線など4路線で試験導入しています。 西鉄は「喫緊の課題であるバス運転手の確保に向け、今後も労働環境を見直していきたい」と話しています。
RKB毎日放送