二審も「無罪を主張」 依頼されて難病「ALS」患者を殺害した罪などに問われた医師の男 控訴審始まる
本人の依頼で難病の「ALS」患者を殺害した罪などに問われている、医師の男の控訴審が始まり、弁護側は1審と同じく、無罪を主張しました。
■難病「ALS」患者の依頼を受けて殺害した罪に問われる
医師の大久保愉一被告(46)は5年前、元医師の山本直樹被告(47)と共謀し、ALS患者の林優里さん(当時51歳)から依頼を受け薬物を投与して殺害した「嘱託殺人」の罪などに問われています。 大久保被告は、無罪を主張していましたが、京都地裁(川上宏裁判長)はことし3月、「わずか15分程度の面会で軽々しく殺害している」などとして、懲役18年の判決を言い渡し、山本被告が控訴していました。
2日から始まった控訴審で弁護側は、「生の終わりのあり方と生き方の自己決定は分けて考えられず、1審は、自己決定権の尊重を定める憲法13条の適用に誤りがある」などとして、無罪を主張しました。 大久保被告は、山本被告らと共謀して山本被告の父親を殺害した罪にも問われていますが、これについても、一審同様、共謀を否認しました。 検察は、いずれも「控訴趣意に理由がない」として棄却を求めました。 判決は、来月25日に言い渡される予定です。
関西テレビ