将棋「竜王戦」、藤井竜王が防衛し4連覇 七冠を維持し年内のタイトル戦終える さて2人の「今日の昼食」は
将棋の藤井聡太竜王(22)=名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖との七冠=に佐々木勇気八段(30)が挑んだ第37期竜王戦7番勝負の第6局は12日、鹿児島県指宿市の指宿白水館で再開し、藤井竜王が勝った。対戦成績4勝2敗で防衛し、4連覇を果たした。七冠を維持して年内のタイトル戦を終えた。 【写真】感想戦で対局を振り返る藤井竜王=12日午後4時半、指宿市の指宿白水館
同日の対局は藤井竜王が終始優勢を保ち、中盤で粘りを見せる佐々木八段を下した。終局後藤井竜王は「苦しい場面もあったが、最後は余裕を持って指せた」と話した。佐々木八段は「少ないチャンスを生かせなかった」と振り返った。 主催者によると、同日の昼食は藤井竜王が「海鮮丼定食」、佐々木八段は昨日と同じ「海鮮丼定食」と「すし」を選んだ。同館では大盤解説会が開かれ、ファン約150人が熱戦の行方に注目していた。 藤井竜王は6月に叡王を失い全八冠から七冠に後退したが、その後の棋聖戦、王位戦、王座戦に続いての防衛となった。通算タイトル獲得数は歴代6位の26期となり、来年1月12日に開幕する王将戦7番勝負を防衛すれば、5位の谷川浩司17世名人(62)が持つ27期に並ぶ。 竜王戦7番勝負は藤井竜王が先勝後、2、4局で敗れ、第5局まで全て先手番が勝利。タイトル初挑戦の佐々木八段の序盤作戦に苦められたが、深い読みで退けた。
南日本新聞 | 鹿児島