東京・九段下の日本武道館で1月に行われた「第60回全日本書初め大展覧会」席書の部で、池田希帆さん（安房高2）が3席に当たる文部科学大臣賞に輝いた。また、日本武道館会長賞を平岡久実さん（長狭小2）が受賞するなど、安房勢の活躍が目立った。 公益社団法人日本武道館主催、文部科学省などが後援する全国規模の大会。制限時間内で作品を書き上げる席書の部と公募の部があり、席書には3271人が参加、公募には1万1213点の力作が寄せられた。

文科大臣賞の池田さん＝館山

池田さんは、自身の一番得意とする「趙之謙（ちょうしけん）」の書風で、課題である漢詩「正月」の七言律詩をしたためた。席書大会では2枚の書き初め用紙が与えられ、24分間で提出作品を仕上げるが、「1枚を書くので精いっぱい」と話す池田さんは、時間いっぱいを使って渾身（こんしん）の1枚を書き上げた。納得の出来栄えで作品を提出し、文科大臣賞を受けた。 「緊張はしたが、100点満点の出来だった。練習をたくさん積んできたのでうれしい。これを励みにますます書道を頑張っていきたい」とコメントしている。

日本武道館会長賞の平岡さん＝鴨川

習字を始めて1年足らずで上位入賞を果たした平岡さんは、課題の「もちつき」を堂々と書き上げた。11月半ばごろから毎日練習を重ね、初めての席書大会に挑戦。「初めての席書大会だったけど良い賞が取れてうれしい。もっと上の賞が取れるように頑張りたい」と笑顔をみせた。 その他の受賞者は次のとおり。＝敬称略

【席書の部】

▽読売新聞社賞＝ 　畠山璃桜（安房高1） ▽日本武道館賞＝ 　小柴音乃（嶺南小4） 　若王子孔明（富山小6） 　長谷川璃空（同6） 　石田優希奈（同6） 　笹子里桜（嶺南中2） 　榎本葵（鴨川中3） 　神崎花子（安房高1） 　鈴木詩乃（同1） 　細川陽愛（同2） 　成嶋芽衣（同2） 　羽白來瞳（同2） 　渡辺桧（同3） 　鈴木友里恵（鴨川市・一般）

【公募の部】

▽日本PTA全国協議会賞＝ 　神作咲良（三芳小3） ▽日本武道館賞＝ 　神作英希（三芳小1） 　平岡久実（長狭小2） 　加藤梨花（嶺南小3） 　小柴音乃（同4） 　萩原悠海（富浦小5） 　神作太郎（三芳小5） 　若王子孔明（富山小6） 　長谷川璃空（富山小6） 　池田紗希（立教大4）