八幡浜・保内地域で秋祭り 女性初の大役!井上さん、四ツ太鼓の上に立ち観客魅了(愛媛)
牛鬼や御舟、五ツ鹿など伝統的な練り物が登場する八幡浜市保内地域の秋祭り「神幸(みゆき)祭」が26日、同市保内町宮内の三島神社であった。あいにくの雨の中、勇壮華麗な練りや踊りを奉納。雨井地区の四ツ太鼓には初めて女性がかき棒の上に立ち観客を魅了した。 女性初の大役を果たしたのは井上さくらさん(23)。雨井地区の四ツ太鼓は太鼓をたたく「乗り子」を小学6年の長男に限定していたが、少子化などのため約30年前から女子児童も乗るようになった。井上さんも歴代の乗り子の1人で12年前に参加した。ただ乗り子以外の太鼓運行に女性が参加したことはなかった。 きっかけは井上さんが昨年、就職を機に帰郷し乗り子の指導に関わったこと。今年、地区住民から「四ツ太鼓の上に乗ったら?」と声をかけられたというが「冗談だと思った。周りが許さないと思った」と振り返る。
愛媛新聞社