高濃度PFAS検出の岡山・吉備中央町で血液検査を実施…町長「不安が少しでも取れるように」
6年前に円城地区に転居してきたというパート従業員の女性(67)は「コレステロールの薬を10年近く飲んでいる。3年前に数値が上がり、服用する薬の量が倍になった。2年前から貧血の症状もあり気になっていたところ、PFASの問題が発覚。これらの症状との因果関係を知りたい」と語った。
円城に小学生の孫が住んでいるという自営業の男性(74)は「子どもたちに影響がなければ安心だ。体調に変わりはないが、念のために検査を受けた」と落ち着いた様子で話した。
農業男性(24)は「血液検査など町がすぐに動いてくれたので不安はないが、この影響で病気になったときには何か補償があれば」と要望。別の農業女性(25)は「子供の頃からこの水を飲んでいる。町に何かをしてほしいという気持ちはないが、何か(病気が)分かったら今後どうしていくのかという不安はある」と話した。
「不安はない」とする声も聞かれた。30年以上水道水を飲んでいるという近くの農業男性(66)は「身体に異常はないし、不安も感じていない。親戚の勧めで受けに来た。町に対して特に求めることはない」とした。四十数年飲用している主婦は「不安はない。町などのデータ収集に協力するために来た。騒ぎになって全国の人がこの問題に関心を持つようになり、逆によかったのでは」と話した。