KOKUYOが開発「本に寄り添う文鎮」なぜヒット商品に? 使ってわかった子育てライターのガチレビュー
しかし、真鍮が醸し出す高級感は鉄製になってもこだわったポイントのようで、ちょっぴりザラッとした手触りの塗装が特徴。あえて表面に凸凹とした風合いを出すことで、ツルツルの現代的な事務用品とは一線を画した、まるでヴィンテージのような風格となっている。また、インテリアを邪魔しないデザインはいつでも手の届くところに置けるので、必要になったときすぐ「手軽」に使えるのも嬉しい。 そして、やはり最大の特徴といえばこのカモメが羽を広げたような美しいデザイン。この形こそ「本に寄り添う」形がフワッと「軽い力」で押さえてくれるので、本を開いた場所にクセがつきにくく、愛書を傷つけたくないというニーズにも配慮されている。 その重さ、なんと195グラム、真鍮タイプも210グラム。スマートフォンと同じくらいの重さなのに、この絶妙な長さとカーブで「ドゥルン!」を防いでくれているのだ。この軽さならオフィスやカフェへと持ち運ぶハードルも低くなる。 ◾️今後のシリーズ展開にも期待せずにはいられない! そんなこんなで大変気に入った文鎮だが、冒頭でも記載したように「ページ数や紙質、開いている場所などによってはまだまだ頼りない部分もあるのは正直なところ。特に、最初や最後のほうのページを押さえるとなると、反発力に敗北して弾かれてしまう。そんな文鎮に感情移入してこちらまで悔しい気持ちになるくらいには、この文鎮に愛着が湧いている。 いっそのこと2つ購入して本の上下で押さえるという強硬手段もあるようだが、できることならこの片手でパッと置く使いやすさは手放したくない。ということで、この形を生かしつつ重みやサイズ違いのものが発売されてくれないかと期待している。 無理を承知でリクエストするならば、文鎮部分が透明なバージョンもでてほしい。そうすれば文鎮を余白部分に置いて負けてしまった本にも、中央部分に置いて立ち向かえるはず。その上、文字が見えるので便利極まりない。だが、その場合、素材選びや安定した生産体制を構築するのは大変そうだ。 だが、もともとがテスト販売から一般販売になって、多くの人が喜びの声を上げたように。きっとこの文鎮の魅力を知っている人なら、長く時間がかかったとしても、姉妹品の発売を待ってくれるのではないだろうか。ぜひとも、そんな愛用者たちの期待に添った文鎮のシリーズ展開を楽しみにしている。
リアルサウンドブック編集部