近未来を感じさせる外観だけじゃない!BMWの新世代ピュアEV「ビジョン・ノイエクラッセX」は注目すべき斬新機能が満載
BMWが最新の「ビジョン・ノイエクラッセX(エックス)」を2024年3月に公開しました。新世代のピュアEVで、外観もさることながら、デジタライゼーションなど、注目すべき斬新さ満載です。 【内装デザインなど細部の画像を見る】 私がビジョン・ノイエクラッセXの実車をじっくり見たのは、24年2月。ポルトガルでジャーナリスト向けに公開されたときです。そのときは取材に関して厳戒態勢で、自分のiPhoneなどでの撮影NG。モデルは、開発者が案内してくれてはじめて、いろいろ触ったり確認することができたのでした。
■ボディ面に突起やへこみを入れない“フラッシュサーフェス処理”
車名にある「X(エックス)」は、BMWのSAV(スポーツアクティビティビークル)のXシリーズに由来。コンパクトなX1から、余裕あるサイズのX7まで、フルラインナップによってグローバルに高い人気を得ています。 ビジョン・ノイエクラッセXで印象的なのは、フラッシュサーフェス処理といって、ボディ面に出来るだけ突起やへこみ、あるいはキャラクターラインを入れないデザイン。かたまり感を強調しています。同時に、大型化してLEDで輪郭が輝くキドニーグリルが眼をひきます。 これまで一般的にSUVといえば、力強さとかアグレッシブさとかをデザインで表現するのが一般的でした。なにしろ、おおもとをたどれば、ジープから派生しているわけですから。 興味深いのは、ビジョン・ノイエクラッセXのデザイン担当者が「最近のクルマは大きく、いかつくなりすぎている」という消費者の声を重視した、と現場で話してくれたこと。そのため、親しみやすさも意識し、車内は採光のよさを考慮したそうです。 室内は、金属など硬いものが目立たないデザインです。ダッシュボード半分はネットのような素材で覆われていて、その下で照明が灯ったり、オーディオのサウンドが流れ出たりします。 「これみよがしの、操作が複雑なインフォテイメントシステムは不要」と、今回の最新「iDrive(アイドライブ)」を担当したデザイナーは言っていました。なるほどです。