「もうブンデスの底辺で戦っているわけではない」前半交代の遠藤航にリバプール地元紙が苦言「期待外れ」「別のMFが必要かの議論を再び巻き起こす」
「VARのおかげで顔を赤らめることはなかった」
12月9日に開催されたプレミアリーグの第16節で、遠藤航が所属するリバプールはクリスタル・パレスと敵地で対戦。56分にPKで先制されたものの、76分にエースのモハメド・サラーの一撃で追いつくと、後半アディショナルタイム1分にハービー・エリオットがゴラッソを叩き込み、劇的な逆転勝利を飾った。 【動画】遠藤のボールロストからあわやPK。VARに救われたシーン アレクシス・マカリステルが故障中ということもあり、プレミアリーグでは初めて2試合連続でスタメン入りを果たした遠藤はアンカーに入る。 前々節のフルアム戦で劇的なゴールを決めるなど、ここ2試合で評価を上げていた元シュツットガルトの日本代表MFは、しかしこの一戦では大苦戦。厳しいプレスにボールを失う場面が散見された。 オンフィールドレビューの末にファウルが認められたものの、29分にはウィル・ヒューズにボールを奪われ、ショートカウンターを浴びてフィルジル・ファン・ダイクが一度はPKを宣告されるシーンもあった。チーム全体が精彩を欠くなか、攻撃でも貢献できず、悔しいハーフタイム交代となっている。 リバプールの地元紙『Liverpool Echo』は、「エンドウは中盤でウィル・ヒューズに負ける場面が多かったためにハーフタイムで交代し、代わりにジョー・ゴメスを投入した。パレスのPKはあからさまなファウルの後で覆され、日本代表はVARのおかげで顔を赤らめることはなかった。だが、30歳の選手はもっと速く、より強くなければならず、そのようなタックルを予期しなければならない」と苦言を呈している。 「彼はもうブンデスリーガの底辺で戦っているわけではない。次はそれほど幸運ではないかもしれない」 同紙は、「フルアム戦とシェフィールド・ユナイテッド戦で好印象を残したエンドウの前半での期待外れのパフォーマンスは、リバプールにもう一人のホールディングMFが必要かどうかについての議論を再び巻き起こした。いずれにせよ、アジアカップに出発する新年の1か月間、彼は任務を離れることになる」と続けている。 1試合で評価ががらりと変わるのがこの世界。マカリステルが不在の間に、またインパクトを残したいところだ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部