知事は「解散9割」か 兵庫県議たちの本音「解散したらいいなんて言わないよ」 19日不信任決議案提出へ
■斎藤知事の決断によって大きく変わる2つの“お金”
斎藤知事の決断によって大きく変わる“お金”の問題があります。 まず知事の退職金が変わります。 19日に不信任決議案が提出・可決された場合、斎藤知事には3つの選択肢があります。 ・10日以内(29日まで)に議会を解散する ・29日までに辞職する ・30日付けで失職する 兵庫県によると、知事の退職手当は、29日までに辞職した場合1561万円ほど、10日を過ぎて30日付で失職した場合は1603万円ほどとなり、1日変わるだけで40万円以上増えます。 そして議会を解散した場合でも、新たな議会が不信任決議案を再可決した場合は結局失職することになりますが、これが11月になった場合は退職手当が1646万円ほど、これに加えてボーナスに当たる期末手当が149万円ほどとなり、合わせて1795万円ほどが支払われることになります。 退職金の金額で知事の決断が変わることについて、前尼崎市長の稲村和美氏は「それはないと思うが、出直し知事選になった時の任期の問題がある」と言います。 【稲村和美氏】「まず“辞職”か“失職”かでいうと、辞職して、もし出直し選挙で再選されたとしても任期は通算になるので、来年また知事選挙になります。失職だと、もし再選されれば新たな任期が始まります。退職手当の問題というよりは、(残り任期の問題で)“失職”が選ばれるんだろうと」 Q.議会の解散という選択肢については? 【稲村和美氏】「普通に考えたら、知事自身がもう一度信を問う、県民の負託を問い直すというのが通常だと思うんですけど」
■選挙費用「知事選18億円、県議選16億円」
知事選挙にしても、県議会議員選挙にしても、選挙にもお金がかかることになります。 【関西テレビ 加藤さゆり報道デスク】「どちらの場合でもお金がかかります。(選挙にかかる費用の試算として)知事がもし失職した場合、知事選が50日以内に開かれて、18億円ほど。議会を解散した場合も県議選が行われまして、16億円ということなんです。県議会は去年の4月に選ばれたところで、任期を残して、さらにこの16億円をかけるのかということになります」 こういったことが斎藤知事の判断材料になるのでしょうか。 (関西テレビ「newsランナー」 2024年9月18日放送)
関西テレビ