〝バイカラ〟、暗闇バイクフェス…人気の理由は「幸せホルモン」? 注目の「リズム運動」でポジティブ脳に
「リズム運動」で幸せホルモン
“バイカラ”や暗闇バイクフェスが人気であることには、医学的な理由もあるようです。音楽に合わせて運動すると、いわゆる「幸せホルモン」が脳内に放出されるのです。 そのうちの一つが「セロトニン」で、脳の活動を活発にする働きや、精神を安定させて幸福感を与える働きがあります。 逆に、ストレスによりセロトニンの分泌量が低下し、働きが弱まってしまうと、物事に対するやる気や意欲が低下したり、うつや不眠症を引き起こすリスクが高まったりする他、不安が強くなったり、イライラしたりすることが知られています。 そんなセロトニンの分泌を促進するのが運動です。特に「一定のリズムで動作を繰り返す運動」=リズム運動をすると分泌量が増加するとされます。 リズム運動としては「バイクを漕ぐこと」や「ウォーキング」、「踏み台昇降」が有効と報告されています(※1)。一定のリズムで動作を繰り返せばいいので、「ガムを噛む」ことでセロトニンが増加したという報告まであります(※2)。 ※1. Activation of the serotonergic system by pedaling exercise changes anterior cingulate cortex activity and improves negative emotion ※2. Prolonged rhythmic gum chewing suppresses nociceptive response via serotonergic descending inhibitory pathway in humans 幸せを感じることは、運動が苦手な人でも、運動を好きになったり、続けたりできるきっかけになるもの。音楽を取り入れたフィットネスへの注目は高まりそうです。