〝絶滅危惧種〟のムード歌謡を甦えらせ、レコード会社移籍の崖っぷちから快進撃のディオ「はやぶさ」
夏にはアルバム「三つ巴」を出す。デュオとヒカル、ヤマトがそれぞれ三者三様の曲を集めた事に由来するタイトル。ヤマトが「僕は当分、好きなムード歌謡で」と一直線なのに対し、ヒカルは「僕ははやぶさとして、ヤマトを生かす事に当面全力を。独りの時は演歌で」と二刀流を宣言した。 元々ソロ歌手希望の3人が集まってスタートしたのが、11年秋。18年春に今の2人が残り高音のヒカル、低音のヤマトでアニメソングも含めさまざまに試行錯誤をしながら一歩ずつ成長してきた。 ムード歌謡は、かつてロマンチカをはじめ、黒沢明とロス・プリモス、内山田洋とクール・ファイブなどが昭和40年代に全盛期を迎え、今では男性4人人気グループ純烈へと受け継がれている。ヤマトは「新曲は、雨の赤坂で別れた彼氏を思いながら涙する女性の歌。ムード歌謡好きの皆さんにぜひ口ずさんでほしい」と話している。 (畑山博史)