「士郎正宗の世界展」が世田谷文学館で開催へ。『攻殻機動隊』を中心にその創作世界の全貌にせまる
東京の世田谷文学館で、マンガ家・士郎正宗による自身初の大展覧会「士郎正宗の世界展 ~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」が開催される。会期は2025年4月12日~8月17日。 士郎正宗は、1982年にマンガやイラストの分野で活動開始。作品が発表された1980~90年代当時にはまだ世のなかに浸透していなかった先端技術の情報を独自の感覚でとらえ、世界でいち早く電脳化する未来をマンガで表現してきた。その革新性は、その後のマンガやSF文学、映画などのクリエイターたちにいまなお大きな影響を与え続けている。代表作には『アップルシード』 『ドミニオン』(青心社、1984~)『攻殻機動隊』(講談社、1989~)『紅殻のパンドラ』(KADOKAWA、2012~)などがある。アニメ家としての主な作品は『ブラックマジックM66』。そのほか、ゲームや画集など様々な制作分野で活躍している。 本展では、『攻殻機動隊』を中心に、初期作品『ブラックマジック』から『アップルシード』『ドミニオン』『仙術超攻殻オリオン』そして現在に至るまでの軌跡をたどることで、士郎による創作世界の全貌を展覧するものとなる。 なお、キービジュアルは『攻殻機動隊』をはじめ、士郎の代表作品が一堂に集うデザインとなっている。会場では、多数のオリジナルグッズや、ブランドコラボグッズが展開されるほか、アーティストとのコラボレーションも予定されているという。 2025年には、映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995)が公開30周年を迎えることもあり、来年の見逃せない展覧会のひとつとなるだろう。