イングランド5部リーグでの経験で大人になったスペイン代表GK
ビルドアップの起点となり、チームに自信も与えた
19歳のラヤは、スペインの華麗なサッカーとはかけ離れたイングランド5部の世界で腕を磨き、4か月間で20試合に出場した。当時サウスポートは5部リーグで残留争いを繰り広げており、ラヤが加入してしばらくすると監督が交代に。新たにやってきたギャリー・ブレイビン監督は当時のラヤについて「自信があり陽気だった」と『Sky Sports』で振り返ったことがある。「チームはどん底で監督も交代。誰もが下を向くはずだったが、ラヤは違った。彼は明るくて、チームメイトに自信を与えていた。何より足元の技術に感心させられた」 当時のサウスポートは5部リーグの中ではパス主体のサッカーをするチームで、ラヤは得意とする足元の技術を生かしてビルドアップの起点となった。すると次第にチームの成績も好転し、ラヤがブラックバーンに戻る頃には降格圏から抜け出していたという。 そういった経験を積み、ラヤはブラックバーンに戻って2年後に定位置を確保。その後、移籍したブレントフォードで初めてプレミアリーグの舞台に立ち、今はアーセナルで優勝争いを繰り広げながら、世界最高峰のUEFAチャンピオンズリーグでも好守を見せている。