半導体メーカー2強の一角、「AMD」が高成長を遂げた秘密
巨大なガリバー、インテルの互換製品を製造する企業の一社にすぎなかったが、独自製品の開発・製造で成長し、現在の地位を築いた(写真:ブルームバーグ)
アメリカ市場に上場している注目銘柄を取り上げる連載企画「はじめての米国株」。今回は半導体メーカー2強の一角、AMD<アドバンスト・マイクロ・デバイセズ>(ティッカー:AMD)を紹介する。 同社は半導体の中でもCPU(中央演算処理装置)の設計を得意とする。設計思想を刷新した2017年以降、競争力が高まっており、競合のインテル( INTC )からのシェア獲得等によって高成長を遂げてきた。目先はパソコン向けの半導体は需要減速の影響が重荷となっているが、需要減速が一巡すればデータセンター向けなどを牽引役に再び成長基調に回帰する可能性が高い企業であろう。 AMDは1969年にシリコンバレーで設立された。主力製品はCPU(中央演算処理装置)。CPUとは、装置の制御やデータの演算を行う半導体で、パソコンやサーバー、ゲーム機などの機器において頭脳としての役割を担っている。供給先別の売上高は、データセンターが26%、パソコンが26%、ゲームが29%となっている(22年実績)。ゲーム向け製品は、ソニーグループ(6758)の「PlayStation5」やマイクロソフト( MSFT )の「Xbox Series X」にも採用されていることで知られている。
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