日本シリーズ「数字以上に感じる力の差」DeNAに勝機はあるのか? 下克上日本一へ3つのポイント「ソフトバンク4番・山川穂高より怖い“5番”の存在」
数字以上に力の差を感じざるを得ない。 ソフトバンクとDeNAが激突した日本シリーズ第2戦は、初回に主砲・山川穂高内野手の2ランで先制したソフトバンクが、序盤でDeNA先発の大貫晋一投手を攻略。前半で6点のリードを奪うと、先発のリバン・モイネロ投手が7回途中までDeNA打線を3失点で抑える好投で開幕2連勝。日本シリーズ通算でも14連勝と勝ち星を伸ばした。 【貴重写真】大谷17歳、まだガリガリだけど甲子園で衝撃の特大HR、ぷっくり捕手な村上。ガリガリな柳田、ヤンチャそうな学ラン姿の張本に無名時の山本由伸…名選手140人超の高校時代を見る 1、2戦とも先制点はいずれもソフトバンク。そしてDeNAも反撃はしているものの、一度も追いつくことなく2試合とも力で押し切られた形だ。レギュラーシーズンを13.5ゲーム差でぶっち切ったソフトバンクとシーズン3位から這い上がってきたDeNA。両チームの今季の成績が、そのまま日本シリーズでも結果として出てしまっている。そう評してもいいくらいに点差以上の力の差を感じさせる試合内容だった。 第3戦以降は舞台をソフトバンクの本拠地・ペイペイドームに移すことになるが、DeNAは果たしてどこに勝機を見出せばいいのか。1、2戦の内容を含めて改めて3つのポイントを考えてみたい。
ポイント1「4番・山川対策」
1つ目のポイントは第2戦で先制弾を許したソフトバンクの4番・山川対策だ。 初戦は先発のアンドレ・ジャクソン投手が高めの真っ直ぐを使いながら、両コーナーにしっかり変化球を散らす注文通りの配球で山川を抑え込んだ。その後も5回2死一、二塁でジャクソンを救援した中川颯投手が最後はインコースのスライダーで空振り三振。8回に5番手で登板した山崎康晃投手が12球粘られて四球を与えたものの、結局、相手の4番をノーヒットに抑え込んだ。 しかし第2戦では先発の大貫が1回の第1打席で、カウント1ボール2ストライクと追い込みながら、肩口から入る甘いカーブを投げて先制本塁打を浴びてしまった。大貫の失投だったが、その失投がシリーズの流れを大きく決定づけることになるのかもしれない。 「状況的に長打を、というところで、しっかり押し込めた。いい流れでいけて良かった」 打った山川がこう語るように、この一発が試合の流れを一気に決めることとなったが、その後の打席でも左前安打、左前へのタイムリー安打とDeNAバッテリーが山川をすっかりのせてしまったことが、第3戦以降にどう影響を及ぼすかである。
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