相対的に高い利回りとスプレッド安定…2025年の「米投資適格社債」は底堅く推移するとみる【解説:三井住友DSアセットマネジメント】
【今後の展開】2025年の米投資適格社債市場は底堅く推移しよう
■弊社は、次期トランプ政権による規制緩和や減税、緩和的な金融環境に後押しされ、2025年の米国経済が個人消費を中心に好調さを維持するとみています。2025年の実質GDP成長率は前年比+2.3%を予想しています。また、FRBは、次期トランプ政権による政策の不確実性が高まるなか、雇用と物価を睨みながら、ゆっくりとしたペースで利下げを続けると予想しています。2025年に0.25%の利下げを2回行うと想定しています。 ■弊社は、小幅ながらもFRBの利下げ局面が継続するため、2025年の米長期金利は緩やかに低下すると予想しています。また、米景気が好調さを維持すると見込んでいるため、企業の信用力は大きく悪化はせず、社債スプレッドは低水準で安定的に推移するとみています。米投資適格社債の利回りは、FRBが利下げに転換した後に5.3%台まで上昇してきており、相対的に高い利回り水準を求めて、同社債市場への資金流入は続くとみられます。このため、2025年の米投資適格社債市場は底堅く推移すると考えます。 (2025年1月10日) 石井 康之 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフリサーチストラテジスト ※上記の見通しは当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。今後、予告なく変更する場合があります。 ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください。
石井 康之,三井住友DSアセットマネジメント株式会社