老後の収入を計算しましたがとても足りません。月にあと3~5万円くらい収入を増やすにはどうしたらいいですか?
老後は、現役時代と比べて収入が限定されがちです。年金を中心に生活することを考えたとき、数万円程度の不足が出る人もいるでしょう。毎月赤字が出ても、老後はボーナスのような補てんできるものはなく、何か違う方法を考えていく必要があります。 そこで、本記事では、老後に毎月3~5万円程度の収入を増やす方法について解説していきます。
年金生活になってからも仕事をする
総務省統計局の調査によれば、高齢になってからも働く人は年々増えています。就業している高齢者で2012年は596万人でしたが、2022年時点では912万人です。このうち、400万人ほどが非正規雇用で働いています。つまり、仕事を持つ高齢者の半数近くはパート勤務などをしていることになります。 厚生労働省によると、2023年8月時点での全国加重平均賃金は1004円です。実際には都道府県によって最低賃金は違いますし、職場によっても賃金は変わってきます。 しかし、時給1000円として考えた場合、1日4時間働くと4000円の収入になります。月5万円足りないなら、週3~4日働けば大丈夫でしょう。3万円必要なら週2日の就労でも十分です。加齢とともに体力は衰えますが、短時間労働で勤務日数を少なめにすれば働くことはできます。
退職金や預貯金を増やすことは考えないほうが賢明
退職金や預貯金など、まとまったお金がある人は「お金を増やして補てんしよう」と考えがちです。不労収入を得ようと、不動産投資などを考える人もいるでしょう。 しかし、これまで普通に会社や役所で働いてきた人が、慣れない投資にお金をつぎ込むのは危険です。増やすつもりが、大幅に資産を減らす結果になることもあります。特に、まとまったお金を持つ高齢者は金融商品勧誘のターゲットになりやすいものです。魅力的な話に心を奪われ、大切なお金を減らさないよう注意しましょう。 もしも使っていない不動産を持っているなら、運用するのも賢い選択です。土地を貸したり、空き家を賃貸に出したりする程度にとどめるなら問題はありません。くれぐれも、慣れない株式や新規で物件を購入するといった投資はしないようにしましょう。