《ブラジル》サントス事件 沖縄県人会が特派員に説明会 「先祖へのスパイ汚名を雪ぐ」 7月25日の恩赦委員会に向け
ブラジル沖縄県人移民塾の宮城あきら代表は、県人会が加わった経緯に関して、「サントス強制立ち退き事件の被害者リストが発見され、6500人の63%が沖縄系だったことが判明したことで、それまで大きな問題意識を持ってこなかった過去を反省して、会として取り組み、機関誌『群星』では22家族の立退き証言を集めて掲載してきた。それが22年6月の審議では7対2で否決されたと聞き、本当に残念に思った。今回こそと再審議に期待を高めている」と力を込めた。 昨年、政権が変わって恩赦委員会から再度審議が可能という連絡が入り、昨年9月に再申請し、先月24日の打ち合わせで7月25日の審議で議題に上げられることが決まった。 宮城代表らは「ありもしないスパイ容疑をかけられ苦しんだ我々の先祖の名誉を回復すると同時に、新しい世代が胸を張って先祖の物語を語れるように正しい歴史を残したい」と何度も繰り返し想いを強調した。 沖縄県人会では7月25日の審議の場により多くの人が出席してコミュニティの気持ちが伝わるよう、首都へのツアーを予定している。