琵琶湖の水位「マイナス1センチ」ならどれくらいの水量が減ることに?関西1450万人利用するマザーレイクがピンチ 『幻の道』が湖底から出現して離島につながる珍しい光景
どこまで下がるのでしょう。10日現在の琵琶湖の水位は、『マイナス73センチ』となり、雨不足を原因とする水位低下が続いています。 【画像を見る】普段は湖底なのに「しっかり乾いた」幻の道 過去には潮干狩りする地元の人? ところで琵琶湖の水位が、1センチ下がったら、水量でいえばどれくらいになるのでしょうか。また、滋賀県米原市では、湖岸から約200m先にある自然豊かな小島につながる「幻の道」が湖底から出現するなど、ふだんと違う光景が広がっています。
モン・サン=ミシェル?
滋賀県長浜市、アナウンサーが立っている場所は、通常であれば琵琶湖の中です。地面はいつもであれば湖底です。水位低下によって、地面が出て歩ける場所になってしまいました。 琵琶湖に浮かんでいるはずの「奥の洲」と呼ばれる島まで道が繋がっています。奥の洲は、岸から約200m離れていて、岸から島まで1本の道で繋がっているということで、フランスの世界遺産「モン・サン=ミシェル」に見えるという声も上がっています。
出現した幻の道の先には・・・水鳥が越冬する静かな小島
水位がマイナス50~60センチになると幻の道が現れるということです。幅は狭いところでも20mほどあり、元々湖底ということもあって、貝殻がいたるところに落ちています。歩きやすく、地元の方が犬の散歩で道を通っていました。 過去、幻の道は1986年(水位がマイナス84センチ)、1994年(マイナス88センチ)、あと2年前(マイナス69センチ)に出現しました。 「奥の洲」は、非常に自然豊かな場所で、1年を通して様々な水鳥を見ることができます。冬になりますと、コハクチョウが冬を越すために来ていまして、いまも湖に漂っている生活している、生態系がすごく守られている場所です。 幻の道の減少が珍しいため、多くの人が訪れていますが、近くで野鳥観測などを行っている「湖北野鳥センター」は、人間に慣れていない野鳥なども多く生息しているため、むやみやたら中に入ったり、突然大きな声を出すといった行為はやめてくださいと呼びかけています。 ところで琵琶湖の水位が、1センチ下がったら、水量でいえばどれくらいになるのでしょうか。