中国電力の島根原子力発電所2号機が7日午後に再稼働しました。2012年1月以来12年11カ月ぶりで、2025年1月上旬の営業運転再開をめざしています。 7日午後3時、島根原発敷地内にある中央制御室でオペレーターが2号機の起動スイッチを入れました。2号機の稼働は、2012年1月以来12年11か月ぶりです。 中国電力によると、午後4時50分に安定的に核分裂反応が継続する「臨界」に達したということです。 中国電力島根原子力本部・三村秀行本部長： 非常に重要な節目を迎えたと感じています。これからタービン（発電機）も動かさなければなりませんし、最終的な発電再開へ一層の緊張感を持って取り組みたい。 島根原発は、東日本大震災後に事故を起こした東京電力福島第一原発と同じ沸騰水型と呼ばれる原子炉で、この型式の再稼働は2025年10月の宮城県・女川原発に続き2基目となります。２号機は、福島原発事故を受けて改定された新基準に基づいて、地震・津波などへの対策が強化され、防波壁の増強など64項目に及ぶ安全対策設備の工事が完了しています。 ただ中国電力には、立地自治体の島根県と松江市をはじめ関係各方面から改めて万全の安全体制が求められています。 中国電力は、2025年1月上旬の営業運転再開をめざしています。