渡邊雄太がサンズからトレードされた理由…地元メディアが3つの観点から分析
■コーチングスタッフからの信頼
ネッツを率いるジャック・ボーンヘッドコーチとの関係を振り返ると、渡邊はフランク・ヴォーゲルHCからゲーム面での信頼を得られなかった。それは、同じく苦しい状況にあったボル・ボルとの比較からもわかる。 ボル・ボルは開幕からの20試合でわずか3試合の出場にとどまり、合計プレータイムはたったの6分40秒だった。しかし、30試合程度の消化を境に出場時間が急増。11日(現地時間10日)のゲームこそ8分43秒の出場だったものの、最近では15分以上のプレータイムを与えられる試合も少なくない。 しかし、ロールプレーヤーの信頼については、渡邊に限った話ではない。サンズは今回のトレードで渡邊、ケイタ・ベイツ=ディアップ、チメジー・メトゥ、ジョーダン・グッドウィンというオフに獲得した4名を放出。チームパワーではカンファレンス首位でも全く不思議ではない球団だけに、ヴォーゲルHCがベンチプレーヤーを戦術に組み込めず、結果としてテコ入れを余儀なくされたのだった。 渡邊としても、浮上のきっかけをつかめない状況での古巣復帰は、いいカンフル剤となるに違いない。再び18番をまとうことになった29歳は「絶対にやれる」と、主力が軒並み離脱中のグリズリーズで鼻息を荒くする。 文=Meiji
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