頭部死球の高知・辻井翔大「一瞬クラッとしたが大丈夫」 センバツ
第95回記念選抜高校野球大会は第8日の27日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で3回戦があり、高知は4―6で専大松戸(千葉)に敗れ、10年ぶりのベスト8進出はならなかった。高知の3番手で登板し、七回の打席で頭部に死球を受けた後も力投した辻井翔大投手(2年)のコメントは次の通り。 【熱戦となった専大松戸vs高知を写真で】 ◇緊張で引きつった顔が多かった 1、2回戦で長いイニングを投げさせてもらい、この試合も絶対自分が長く投げて目標の8強をつかみたかった。最後は自分の弱みが出てしまって、2点取られてしまった。(相手打線は)カットボールが低めに決まっても、全然振ってくれなかった。適時打は甘いボールをしっかり狙われた。 (七回の打席で頭部に死球を受けた時は)一瞬「クラッ」としたが、意識は全然大丈夫で「投げられます」と言った。「次の回も投げるぞ」と強い気持ちでマウンドに上がった。影響はなかった。 (同点となった直後の)八回は「絶対に抑えないといけない」という気持ちが空回りして、力んでボールが先行になり、甘い球を打たれた。気持ちも舞い上がって、冷静になれなかった。(投球フォームで)足を止めることを審判に注意されて、自分の投げ方で投げられなかった。 笑ってプレーしたいが、今日は全然笑えなかった。引きつった顔が多かった。監督に「楽しんでやれ」と言われたが、緊張感で持ち味が出せなかった。 1、2試合目は自分の投球がしっかり出せた。自信になった。 (OBの阪神・森木大智投手は)まだ全然雲の上の存在。なにひとつ勝てないけど、マウンドでの闘争心、楽しく投げるところは森木さんくらいできたかな。 練習からもっと緊張感を高めて、この雰囲気で自分の投球ができるようにしたい。甘くても打ち取れるボールを夏に向けて作り上げたい。卒業までに150キロを目標にしている。