独BMW、利益率が2.3%に急落-リコールと中国需要低迷が響く
(ブルームバーグ): ドイツの高級車メーカー、BMWが6日発表した7-9月(第3四半期)決算は、収益性を示す主要指標が約4年ぶりの低水準となった。多額なリコール(回収・無償修理)費用と中国での需要低迷が利益を圧迫した。
利払い・税引き前の自動車製造利益率は2.3%に急落。2024年の目標は少なくとも6%だが、これを大きく下回った。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で打撃を受けた20年4-6月(第2四半期)以来の低水準となった。
BMWは9月に通期業績予想を下方修正。自動車部品メーカーのコンチネンタルが供給したブレーキシステムの欠陥で、最大150万台のリコールを強いられた。欠陥に対応するため10億ユーロ(約1650億円)近い引当金を計上し、高価格帯の数十万台の納入を一時停止せざるを得なかった。
中国と欧州の需要低迷で販売が損なわれ、利益率がさらに低下したことで、BMWが抱える問題は一段と深刻化。同社最大の市場である中国では7-9月の売り上げが30%急減。消費者がぜいたく品への出費を控え、安価な乗用車を提供する中国勢との競争が響いた。
原題:BMW’s Profit Margin Drops to Four-Year Low After Recall (2)(抜粋)
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Wilfried Eckl-Dorna