ベルギー代表は黄金世代にふさわしい指揮官を招聘できなかった? 現任のテデスコも思うような結果出ず
後任候補にはファン・ハールの名前も
2010年代よりベルギー代表は『黄金世代』と呼ばれる特別な選手たちを抱えてきたが、ワールドカップとEUROの両方でどこか力を発揮できていないところがあった。 エデン・アザール、ケビン・デ・ブライネ、ヴァンサン・コンパニ、ロメル・ルカク、ティボー・クルトワらタレント陣は豪華だが、疑問があったのは指揮官選びだろうか。 2012年からの4年は同国のレジェンドでもあるマルク・ヴィルモッツ、2016年からの6年間は現ポルトガル代表監督ロベルト・マルティネス、そして2023年からは現任のドメニコ・テデスコが指揮している。 ヴィルモッツは指揮官として目立った実績がなく、マルティネスもビッグクラブでの指導経験はない。39歳と若いイタリア人監督テデスコはシャルケ、スパルタク・モスクワ、ライプツィヒと渡り歩いてからベルギー代表監督に就任しているが、トップタレント揃いなメガクラブで指揮した経験はない。ここ10年のベルギーはタレントが豪華だっただけに、経験豊富な指揮官を招聘できなかったのが痛かった。 世代交代のタイミングを迎えていることも考慮すべきだが、テデスコ体制でのベルギーも目立った結果が出ていない。2026ワールドカップへ立場は怪しくなっており、現地メディアではアヤックスやバルセロナ、オランダ代表などを指揮してきたベテラン指揮官ルイ・ファン・ハールが後任候補に挙げられている。 ファン・ハールの場合は73歳と年齢がネックとなっているようだが、テデスコ体制のまま上手くいく保証もない。守護神クルトワとの関係も問題視されていて、クルトワが代表チームに参加していないのも問題だろう。 ベルギー代表は3月にUEFAネーションズリーグでウクライナ代表と対戦する予定になっていて、それまで少し時間がある。『Get Footballnews Belgian&Dutch』はそれまでにテデスコの進退が決まると伝えているが、今のまま2026ワールドカップを目指すのは厳しいか。
構成/ザ・ワールド編集部