”今年は異常”インフルエンザ例年より早く拡大!2度かかる可能性も…「受験生は追加接種も一つの手」
例年、年明けに流行するイメージがあるインフルエンザだが、新潟県内ではすでに11月2日にインフルエンザ注意報が発令されている。 【▶動画で見る】医師が指摘「今年は異常…」受験生は追加接種の検討を 複数回感染する恐れもあるという今季の特徴について、専門家に話を聞いた。
「今年は異常」小児科医が語る今年の特徴
「今年の特徴は異常です」 今年のインフルエンザついてこう警鐘を鳴らすのは、新潟市中央区にある鈴木内科小児科医院の鈴木紀夫院長だ。 「8月がうちの院では新型コロナが100人くらいでインフルが2人くらい。10月になったら一気に逆転して、10月はインフルエンザが50人くらいで新型コロナが10人くらい」と現状について話す。
例年であれば、年明けに感染のピークを迎えるインフルエンザだが、県内ではすでに11月2日に注意報が発令されている。 県によると、先週1週間の医療機関1カ所あたりのインフルエンザの報告数は13.55となっている。
インフルエンザ流行の背景には新型コロナの存在
インフルエンザの感染が拡大する背景には新型コロナウイルスの存在があると鈴木院長は指摘する。 「強いウイルスが流行ると他のウイルスが流行らないという状況で、3年間インフルエンザがなかったのは新型コロナが占有していたため。新型コロナの感染のピークが8月で9月にちょっと下がってきて、今度10月になったらインフルエンザが今年は一気に流行り始めて10月は完全に逆転している」
2度かかる可能性も…追加接種も一つの手
新型コロナウイルスの感染が落ち着いたタイミングで例年よりも早くインフルエンザの感染が拡大したため、こちらの病院では例年よりも1カ月早く10月から接種を開始したと言う。 一方で、ワクチンの効果が続くのは5カ月ほど… 「問題は5カ月という期限があるのでその期限からすると下手すると3月くらいに現在のA型とは異なるB型が流行った場合にかかる可能性は拭いきれない。例年よりも二度かかる人が多い可能性は否定できない」
このため、年明けに受験を控えている人などは追加接種をしてもいいと話す。 「1月2月くらいに追加接種をするのも一つの手かなと思っている」 新潟県内では学級閉鎖なども増加しているため、県は基本的な感染対策の徹底をも呼びかけている。