元卓球女子日本代表の石川佳純さん「一番いいプレーができれば中国から勝ちをもぎ取れる可能性はある」とパリ五輪代表にエール
元プロ卓球選手の石川佳純さんが6月12日、7月に開幕する「オリンピック・パラリンピック競技大会パリ2024」に出場する卓球女子日本代表にエールを贈った。 この日、石川さんは東京・広尾の在日フランス大使館で行われた「オリンピック・パラリンピック競技大会パリ2024 公式記念コイン[最終予約販売]記者発表会」にゲストとして登壇した。 石川さんは初出場となった2012年のロンドン五輪では男女を通じ、日本卓球史上初の女子シングルスで4強入りを成し遂げ、団体でも史上初の銀メダルを獲得。2016年のリオ五輪では団体で銅メダル。2021年の東京五輪ではキャプテンとしてチームを引っ張り、団体では銀メダル。ロンドン、リオ、東京とオリンピック3大会連続でメダルを獲得した。また東京では選手団の副主将も務めた。 トークセッションでは「今回の卓球日本代表は比較的若いチームとなった。その分、勢いもある。もちろん実力も兼ね備えたチームだと思う。みんな厳しい選考レースを経て勝ち取った出場権。選手みんながレベルアップした姿でパリの舞台に立ってくれると思う。中国の壁は高いと思うがそれを乗り越えていってほしい」などとエールを贈った。
女子はシングルスに早田ひな、平野美宇、団体のメンバーとして15歳の張本美和という布陣なのだが「張本選手は15歳で、普段は15歳らしいかわいらしい部分もあるが、試合になるとクレバーな選手で落ち着いたプレーも見せてくれる。五輪という大舞台でも力を発揮できる選手じゃないかと思う」と評した。 そして「4年に一度の大舞台の前では私自身も緊張していたし、プレッシャーも感じていたんですが、私自身は“これだけ練習したんだから勝っても負けても、やれるところまでやった”と思ってコートに立つことで、プレッシャーから解放されたり“やるしかない。自分の力を出さないともったいない”という気持ちでコートに立つことができた時はいい結果がついてくることが多かったんじゃないかと思っています」と自身の五輪での戦いを振り返る場面も。 高い中国の壁を越えるための戦い方としては「高い壁ではあると思うんですが、中国選手もチャンピオンということで大きなプレッシャーを持ってコートに立つと思う。日本選手はその少しのすきを突いて戦うようなプレーをしてほしいし、また日本選手も力をつけているので、一番いいプレーができれば勝ちをもぎ取れる可能性もあると思うので、最高のプレーをすることを心掛けてほしい」と期待を込めた。 また国際試合で訪れた際のフランスの思い出としては「2013年の世界選手権でパリに行ったんですが、その時にエッフェル塔も凱旋門も見ました。試合だったので観光はできなかったんですが、美しい街だなと思ったし、フランスパンの美味しさに感動しました(笑)」と笑顔を見せた。