東日本大震災・大川小学校の津波で妹を亡くした佐藤そのみ監督が撮った“震災後生きてきた人々の記録”初の劇場公開
震災後生きてきた人々の記録を伝えたい
――あらためて伺いますが、この2つの映画を通して観客に何を伝えたいですか? 佐藤監督: 映画の舞台は大川地区に限定されていますが、東日本大震災で亡くなった人たちが生きていたという記憶と、震災後生きてきた子どもたち、若者たち、そして大人たちが様々模索しながら生きてきた記録、この2つを伝えたいです。 ――佐藤監督は2023年に会社を辞めて、映画製作に専念し、2024年は文化庁委託事業の若手映画作家育成プロジェクトで映画製作をされたそうですね。 佐藤監督: 2024年度の若手映画作家4人のうちの1人に選ばれました。先月クランクアップした映画は「スリーピング・スワン」というタイトルです。内容はまだお話しできませんが、来年にお披露目される予定です。 ――「春をかさねて」「あなたの瞳に話せたら」の2作は27日まで都内で、その後全国各地で順次公開予定ですね。ありがとうございました。 (フジテレビ解説委員 鈴木款)
鈴木款