70歳代のおひとりさま「貯蓄がまったくない人」は何パーセント?平均的な「年金月額」も確認
2024年1月30日に総務省が公表した「2023年(令和5年)労働力調査」によると、65歳以上の「非労働力人口」は2690万人。前年に比べて7万人減っています。 【円グラフ・一覧表】「70歳代・ひとり世帯の貯蓄額」&「厚生年金と国民年金」の受給権者数を1万円刻みで確認(出所:厚労省など) 「人生100年時代」が近づくいま。シニアの就労を後押しするしくみが整いつつあります。 年を重ねると健康面での不安を感じることも増えるはず。厚生労働省によると「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」である健康寿命は、男性72.68歳、女性74.38歳です(2019年時点※)。 70歳代以降は、ふとしたケガや病気などをきっかけに要介護状態となる可能性も増えますね。そこで頼りになるのは、公的年金、そして年金生活を支える柱となる「貯蓄」といってよいでしょう。 今回は70歳代・ひとり世帯の貯蓄額と、いまのシニア世代が受け取る厚生年金と国民年金の平均月額、また2024年度の年金額例などのデータをみていきたいと思います。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【70歳代・おひとりさま】貯蓄がまったくない人は何パーセント?
70歳代・ひとり世帯で「貯蓄が全くない人」はどのくらいいるのでしょうか。 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」より、70歳代・ひとり世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。 ●【70歳代・ひとり世帯】の貯蓄ゼロ(非保有)の割合 ・28.3% ●【70歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1433万円 ・中央値:485万円 貯蓄ゼロ(非保有)は3割未満となりました。
【厚生年金と国民年金】平均月額はいくらか
では、みなさん年金は平均で月いくら受給しているのでしょうか。 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、現代シニアの平均的な年金額も見ていきましょう。 ●厚生年金の平均年金月額 ・〈全体〉平均年金月額:14万3973円 ・〈男性〉平均年金月額:16万3875円 ・〈女性〉平均年金月額:10万4878円 ※国民年金部分を含む ●国民年金(老齢基礎年金)の平均年金月額 ・〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 国民年金で5万円台、厚生年金で14万円台でした。