イングランドC組首位突破も大ブーイング サウスゲート監督に投げつけられたプラスチックカップ
グループ戦を1位で突破したというのに「異常な環境」が生じた。勝ち点5でC組を首位で突破したイングランドだが、試合直後のピッチに出てサポーターにあいさつしたサウスゲート監督にブーイングが浴びせられ、ビールのプラスチックカップが投げつけられた。 前回のユーロで準優勝。今回はRマドリードに移籍したジュード・ベリンガムが主力として欧州CL王者に輝き、バイエルン・ミュンヘンに移籍したエース・ハリー・ケインがブンデスリーガで36ゴールを奪取して断トツの得点王になった。さらに最前線の両脇は史上初のプレミアリーグ4連覇を果たしたマンチェスターCレギュラーのフィル・フォーデンと今季もさらなる成長が見られたアーセナル・レギュラーのブカヨ・サカ。しかしこの攻撃陣でグループ戦の3試合の合計得点が2点では、ファンもフラストレーションがたまる。 英大衆紙「ザ・サン」は今季のスペイン(ベリンガム)、ドイツ(ケイン)、イングランド(フォーデン、サカ)で最も輝いた選手がそろった攻撃陣で「これほど退屈なパフォーマンスになるのが信じ難い」と酷評。高級紙「ガーディアン」は押し上げが足らず最前線で孤立するケインの状況を不安視した。 しかし大手ブックメーカー「ウィリアムヒル」のオッズを見ると、5倍のイングランドが現時点でも1番人気。果たしてトーナメント・ステージで良化してこの人気に応えることができるのか。倍率を大きく下げたのはB組で3連勝したスペイン。大会開幕前は9.5倍だったオッズが5.5倍まで下がり、ドイツ、フランスと並び2番人気となっている。
報知新聞社