⚽静岡学園が初戦突破 昨年の雪辱果たす 広島国際学院に2―0【全国高校サッカー】
サッカーの全国高校選手権第2日は29日、さいたま市の浦和駒場スタジアムなどで1回戦15試合が行われ、静岡学園は広島国際学院に2―0で勝利し、2年連続で初戦を突破した。2回戦は31日に同スタジアムなどで行われ、静岡学園は高知と対戦する。 【表】第103回全国高校サッカー選手権大会 組み合わせ 【評】静岡学園は序盤から主導権を握り、広島国際学院に2―0で快勝した。 多彩なプレーで相手の堅守を破った。両サイドから攻撃を仕掛けたり、縦に早いパスとドリブルで中央突破したりするなど好機を演出。前半17分、MF篠塚が中央を崩して先制点を決め、勢いに乗った。 後半25分にはDF鵜沢からパスを受けたFW乾が押し込みリードを広げた。後半は相手のプレスに苦しめられたが、逃げ切った。 ■決定機生かし好スタート切るも 課題残る 静岡学園は前回2回戦で敗れた広島国際学院を破り、雪辱を果たした。川口監督は「前半の先制点が大きかった。強気のプレーが出て得点につながった」。進化した姿を見せつけ、5年ぶり3度目の優勝に向けて好スタートを切った。 広島県大会無失点と高い強度の守備を誇る相手に、何度もゴールに迫るがなかなか得点できない。突破口を開いたのは2年生のMF篠塚だった。ゴール前にドリブルで進入しシュートを放つと、相手GKに一度はじかれたボールを押し込み先制。「うまく相手をかわして決められた」。強気の姿勢で流れを引き寄せた。 勝利を確実にしたのはFW乾の追加点だ。DF鵜沢からパスを受けると、ボールを保持してタイミングをずらし、蹴り込んだ。再三決定機を逃していたがようやく仕留め、「どこかで決めなければと思っていたので安心した」と振り返る。 ただ、課題も残った。「初戦の緊張もあり、ショートパスとドリブルが少なかった。自分たちの目指すサッカーには届いていない」と指揮官。〝静学スタイル〟を全国の舞台でも発揮し頂点へと突き進むつもりだ。
静岡新聞社