広瀬すず主演『ゆきてかへらぬ』新キャストに木戸大聖&岡田将生!壮絶な愛と青春を収めた特報映像
広瀬すず主演最新作『ゆきてかへらぬ』(2025年2月21日公開)の新キャストとして、木戸大聖と岡田将生の出演が決定。特報映像が解禁された。 【写真を見る】広瀬すずが実在した女優、長谷川泰子に扮し、出口のない三角関係と壮絶な青春に足を踏み入れていく 本作は本作は実在した女優の長谷川泰子と、詩人の中原中也、文芸評論家の小林秀雄という男女3人の壮絶な愛と青春を描いた物語。『探偵物語』(83)や『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』(09)の根岸吉太郎が16年ぶりに監督を務め、『ツィゴイネルワイゼン』(80)や『セーラー服と機関銃』(81)の田中陽造が脚本を手掛けた。広瀬扮する泰子を交え、女と男、男と女、男と男、複雑で歪な関係ながらも共に壮絶な青春を駆け抜けた、未完の若者たちの姿を活写する。まだ芽の出ない女優、泰子は、のちに不世出の天才詩人と呼ばれることになる青年、中原中也と出逢う。どこか虚勢を張り合う2人は、互いに惹かれ、一緒に暮らしはじめる。その後、東京に引っ越した2人の元を、中也の友人で、のちに日本を代表することになる文芸評論家、小林秀雄が訪ねてくる。偶然ともいえるその出逢いが、やがて3人の運命を狂わせていく。 このたび発表されたのは泰子と出逢い、やがて恋仲になる2人の男、中原中也と小林秀雄を演じるキャスト。中原中也を演じるのは木戸。Netflix「First Love 初恋」で佐藤健の若き日の姿を演じ鮮烈な印象を残し、現在はフジテレビ系の月9ドラマ「海のはじまり」への出演や、劇場アニメ『きみの色』(8月30日公開)でトリプル主演を務めるなど、近年活躍がめざましい若手俳優だ。初々しく瑞々しい木戸の演技は、これまで映画やドラマで描かれてきた畢生の天才詩人、中原中也のイメージを大胆に塗り替える。 そして、泰子と中也の関係性を唯一無二のものにしたといえるキーパーソン小林秀雄に、映画『ラストマイル』(8月23日公開)や現在放送中のNHK連続テレビ小説「虎に翼」にも出演する岡田が扮する。ある時は冷静に、ある時は情熱のままに、中也に惹かれ、泰子にも惹かれる小林の姿には、現代性が豊かに波打っていて、片時も目が離せなくなるだろう。 木戸と岡田からはコメントも到着。木戸は「詩人、中原中也という大役をいただき、根岸監督の演出を受けることができたのは、本当に貴重な経験で、今後の俳優人生に活かせることを沢山教わりました」と明かし、岡田は「約40年前に書かれたこの脚本に、一目惚れしました。そして今しかないという奇跡的なタイミングで、小林秀雄を演じる機会をもらうことができました」と寄せている。 さらに新キャストの発表にあわせて、本作の特報映像も解禁。特報映像はドビュッシーの「月の光」をBGMに、メリーゴーランドやボートで遊ぶ泰子、中也、小林の姿から始まる。その3人の姿に「私たち、神経と神経で繋がろうとしましたの」という泰子の意味深なセリフが重ねられ、中也とはあどけない笑顔を交わし、小林とは激しく求めあう、男2人の間で揺れ動く泰子の姿や、一方で兄弟のように肩を寄せ合い詩を朗読する中也と小林の姿が映し出されていく。後戻りできない青い春を必死に駆け抜けた若者たちの、複雑に揺れ動く心情と歪な関係性が垣間見える映像となっている。 日本映画史上に数々の名作を残してきた田中陽造の脚本を根岸吉太郎が監督として映像化する本作。広瀬すずをはじめ最旬キャストを迎えて描かれる鮮烈な愛と青春の物語を映画館で堪能してほしい! ■<コメント> ●木戸大聖(中原中也役) 「詩人、中原中也という大役をいただき、根岸監督の演出を受けることができたのは、本当に貴重な経験で、今後の俳優人生に活かせることを沢山教わりました。監督は3人の関係性を『自己中のぶつかり合い』と仰っていましたが、すずちゃんと将生さんとの芝居の日々は、毎日が刺激的で楽しかったです。お2人のことは、ずっと映画やドラマで観てきたので、最初は緊張しましたが、最終的には中也として2人にぶつかって行くことができたのかなと思います。ぜひ注目してください」 ●岡田将生(小林秀雄役) 「約40年前に書かれたこの脚本に、一目惚れしました。そして今しかないという奇跡的なタイミングで、小林秀雄を演じる機会をもらうことができました。もう5年10年早かったら、演じられなかった役だと思いますし、なにより憧れの根岸監督と、ようやくお仕事することができて、心が踊りました。広瀬さんの泰子はミステリアスで魅力的で、木戸くんは本当に中原中也がそこにいるようでした。そんな2人を見ていると、次第に小林自身の感情と重なっていきました。本当に素晴らしい作品です。どうぞ楽しみにしていてください」 文/スズキヒロシ