【高松宮記念展望】G1初挑戦ルガルが主役 重賞連勝中のトウシンマカオとウインマーベルが追う
「高松宮記念・G1」(24日、中京) 群雄割拠の様相を呈している現在のスプリント界。今年は6年ぶりに外国馬も参戦し、春の王者を決める戦いはより一層激化している。 過去10年で最多5勝を挙げる最重要ステップ・シルクロードSを制して臨むルガル。差し馬が台頭する流れのなか、早め先頭から楽に押し切る完勝劇で後続に3馬身差は強いの一言だ。課題の発馬にも進境が見られたのも好材料。G1初挑戦でも主役を張れる逸材だ。 トウシンマカオは現在スプリント重賞を連勝中。2走前の京阪杯はルガルを抑え込み、前哨戦オーシャンSも余力を残しつつきっちりと勝ちきった。臨戦過程は文句なし。極度の道悪に泣いた昨年15着の雪辱に燃える。 ウインマーベルも一時の不振を脱し重賞連勝中。22年のスプリンターズSで2着とG1での実績は十分で、充実期に入ってきた今なら頂点に手が届いてもおかしくない。 ママコチャは昨年のスプリンターズS覇者。暮れの阪神Cは5着に敗れたが、あくまで展開が向かなかったもの。今回は3カ月ぶりの実戦だが最優秀スプリンターの意地を見せたい。同じく牝馬のナムラクレアは昨年の2着馬でスプリンターズSを3着。最高峰の舞台でも安定して好走しているようにトップクラスの力を持つ一頭だ。 短距離王国の香港からはビクターザウィナーが参戦。前走のG1センテナリースプリントCを制しており、15年のエアロヴェロシティ以来の香港馬Vを狙っている。 現役最多のJRA重賞6勝を挙げ今回がラストランとなるメイケイエール、23年のNHKマイルC馬で今回が初スプリントとなるシャンパンカラーなど伏兵も多彩だ。