マツダ初の乗用車「R360クーペ」は超軽量380kg、最廉価30万円でデビューし大ヒット!【今日は何の日?5月28日】
●キャロル、ファミリアと続いてマツダは総合自動車メーカーへ
R360クーペの成功により乗用車市場に進出したマツダは、第2弾として1962年に軽乗用車「キャロル」を発売。R360クーペが基本的には2人乗りであったのに対し、キャロルは大人4人が乗れるファミリーカーだった。エンジンは、軽乗用車としては初のアルミ合金製360cc直4水冷4ストロークエンジンで、静粛性を向上させたキャロルも人気を獲得した。 1964年には、マツダ待望の小型車「ファミリアセダン」がデビュー。最高出力45psのアルミ合金製783cc直4水冷4ストロークエンジンを搭載し、最高速度は115km/hと世界レベルの動力性能を誇った。その後、排気量を1.0Lに拡大した「ファミリアクーペ」、「ファミリア1000」と商品力強化を図り、ファミリアシリーズも大ヒットし、マツダは総合自動車メーカーとして歩み始めたのだ。 ・・・・・・・ R360クーペは、マツダ初の乗用車というだけでなく、国内で戦後最初にクーペと名乗ったモデル。スバル360の陰に隠れがちなR360クーペだが、軽自動車市場を拡大したのは、スバル360とR360クーペだったのだ。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純