新垣結衣「ぼれぇうれしいけ」 磯村勇斗と“水遊び”をした思い出の地・広島で広島弁を披露
新垣結衣と磯村勇斗が、11月22日、23日に広島と福山で行われた映画「正欲」の「大ヒット御礼!凱旋舞台挨拶」に登壇した。広島と福山は本作のロケ地のひとつ。舞台あいさつでは、新垣が、磯村と共に広島弁で観客に会えた喜びを伝える場面も。また、初共演である磯村との撮影を振り返り、映画への想いを語った。 【写真】磯村勇斗、新垣結衣との撮影を振り返る ■映画「正欲」 朝井リョウ原作の本作は、家庭環境、性的指向、容姿などさまざまに異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのか、というテーマを炙り出していく物語。 今回登壇した新垣は、広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月(きりゅう・なつき)を、磯村は両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道(ささき・よしみち)を演じている。 ■“2人の特に大事なシーンを撮影”ロケ地・福山での舞台あいさつ 福山では、満員の観客からの惜しみない拍手を浴びながら、新垣と磯村がステージに登場。会場からは「せーの!」で「おかえり!」の大合唱に迎えられ「ただいま!」と返し、舞台あいさつが始まった。 2人がホテルで語り合うシーンは、福山で撮影。新垣は「2人の特に大事なシーンは福山で撮影させていただきましたね。ご協力いただいてありがとうございます」と撮影にも協力した舞台あいさつの地、福山へお礼を伝える。 また、磯村は印象に残っている撮影現場の雰囲気について「2人で公園で水遊びをするシーンは楽しかった」と福山のとある公園で撮影が行われたシーンを振り返った。 新垣も「1回濡れちゃうと乾かすのが大変なので、リテイクできないという緊張感もありつつ楽しかったですね」と続いた。さらに、「監督がカットをかけずに、私たちの芝居を止めずに長い時間撮り続けてて。なんとなくやることは決まってるけど、ほとんどアドリブのようなやり取りもありました。それに対応していくスタッフの皆さんがすごかったです」と撮影の裏側も明かした。 ■新垣のお茶目な様子と磯村の"男気”に拍手「ぼれぇうれしいけ」 初共演ながら息の合った演技を見せた2人に感想を問うと、新垣は「楽しかったですね。物語の中でもふたりが出会ったあとはすごく穏やかな時間が流れていくのでリラックスしてゆったり演じました」とコメント。磯村は「ふたりでホテルで語り合うシーンはすごくいい時間が流れていたなと思いました」と続けた。 広島出身の司会者から、福山暮らしの夏月が広島弁を喋ることに触れられ、新垣が「どうでした。大丈夫でした?」と会場の観客に確認すると、会場からは大きな拍手が巻き起こった。「微妙なニュアンスが難しくて、大丈夫かなって思ったんですけど、今拍手いただけてよかったです」と安堵(あんど)の表情を見せた。 そこから、司会者に促され、覚えたての広島弁を披露するコーナーに。「うちみんなに会えて、ぼれぇうれしいけ。うちみんなに会えて、ぼれぇうれしいけ」となぜか2回言ってしまう新垣の広島弁に会場は和やかなムードになった。続いて磯村は、「男気バージョンを」とのことで「わし、お前らに会えて、ぼれぇうれしいけ」と低めの広島弁で来場の観客に来場のお礼を伝えると、会場からは大きな拍手が起こっていた。 最後に、「今日は本当にありがとうございます。福山でロケできたことも楽しかったし、こうやってまたロケ地での舞台あいさつで皆さんと会えて非常にうれしく思ってます。『正欲』まだまだ走っていきますので、もしいい作品だなと思ったら、お友達とか家族とかいろんな人に勧めていただけるとうれしく思います。本日は本当にありがとうございました」と磯村があいさつ。 続いて、新垣が「なんか熱い(笑)。昨日も広島市の皆さんにもすごく温かく迎え入れていただいたんですけど、今日も朝からすごい熱気がすごくて。福山市の皆さんの熱気が伝わってきて、本当にありがたく思います。こういった撮影も本当に地域の皆さんのご協力があって、完成するものなので、本当にありがとうございます」と感謝。 また、「私はこの映画が完成したものを見た時に、すぐには言葉が出てこなくて。家に帰ってから時間が経てば経つほどじわじわとくるような、いろいろと感じるものがありました。答えをすぐに出すのではなくて、ずっと考え続けていきたいことだなって思うので、皆さんももしよければ何度でも見ていただいて、色んな事を感じてもらえたらうれしいなと思います。今日は本当にこうやって足を運んでいただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました」と映画に感じた想いを観客に伝えた。