【Bellator】28戦目の初黒星、ウクライナのアモソフがウェルター級王座陥落
2023年11月17日(日本時間18日)、米国シカゴ・ウィントラスト・アリーナにて『Bellator 301: Amosov vs. Jackso』(U-NEXT配信)が開催された。 【写真】ジャクソンはアモソフにテイクダウンを許さず打撃を当てた メインイベントでは、27勝無敗のBellator世界ウェルター級王者アモソフが2度目の防衛戦。 2021年6月にドゥグラス・リマに判定勝ちし、同級王座を戴冠したアモソフは、戦火の母国ウクライナの実家からベルトを持ち帰った2023年2月の前戦で、暫定王者ローガン・ストーリーと王座統一戦。判定勝ちで王座を統一している。今夏からようやくトレーニングを再開できた。30歳。 対する挑戦者ジャクソンは、2022年7月の前戦でドゥグラス・リマに判定勝ちで6連勝中。アモソフに挑戦した同門のストーリーとともに、アモソフ対策を練ってきた。33歳。 ▼Bellator世界ウェルター級選手権試合 5分5R 〇ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)17勝4敗 [3R 2分08秒 TKO] ×ヤロスラフ・アモソフ(ウクライナ)27勝1敗 ※ジャクソンが新ウェルター級王者に 1R、ともにオーソドックス構え。左ジャブを突くジャクソン。アモソフのシングルレッグを切り、右アッパーを突く。圧力をかけるジャクソン。左ハイから組むアモソフを再び切る。ジャクソンの鋭い右アッパーをかわすアモソフは右ロー。 左ボディストレート、右 ハイのジャクソンは、組みに来たアモソフのスタンドバックから前方に崩そうとするが、アモソフは崩れず、ワンツーから左ハイもバランスを崩す。 再び圧力をかけるジャクソン。サークリングして組むアモソフは2度腕で組んで離れる。右ローを打つジャクソン、右フックを潜っていいタイミングでシングルレッグに入るアモソフだが、ここも崩せず。ジャクソンの右ストレートをかわして組むアモソフ。ゴング。 2R、中央を取ったジャクソン。右ストレートをかすめ、右カーフを当てる。ジャブから組みに行くアモソフ。差し上げるジャクソン。アモソフは左を振って、右の打ち返しを誘って組むが、いい形で組めない。ワンツーから左ハイに繋ぐアモソフだが浅い。 アモソフの組みを切って右ヒザ、アッパーを突くジャクソン。クリーンヒットではないものの、アモソフの組みを切り続け、右カーフ、右アッパーをついに当てる。 バックエルボーから詰めて脇を潜り、ついにスタンドバックについたアモソフ! 背後から腰を抱き、左右に崩そうとするアモソフ。最後に崩してヒザまで着かせて、立ち際に右ハイを打つ。 3R、アモソフの左ハイを掴んで押し込みテイクダウンを狙うジャクソン。切るアモソフに、左を当てるジャクソンは前に。頭を下げて組もうとするアモソフに右アッパーを突く。ジャクソンのパンチにアモソフがアイポークの仕草。続けて再開し、右を突くアモソフに、ジャクソンは左フック! 身体が止まったアモソフにジャクソンは右ストレート! 片ヒザ立ちで耐えたアモソフに、さらに右アッパー! 崩れるも立ち上がろうとしたアモソフに右の鉄槌をを連打したジャクソンに、アモソフが再び立ち上がったがジャクソンの右に前のめりに倒れた。 3R 2分08秒、ジャクソンがTKO勝ち。無敗の王者が28戦目にして初黒星。 敗者は、胸に手をあてて四方に挨拶するとマット上で跪いた。 勝者にして新王者に輝いたジャクソンは、「キルクリフFCのみんなありがとう。まるで夢のようだ。夢にはいい夢も悪夢もあるけど、俺はほかの選手にとっては悪夢だろうね。テイクダウンを阻止できたことが勝利につながった。ヘンリー・フーフト、ロビー・ローラー、みんなありがとう」と笑顔で語った。