【有馬記念】母父の最多勝はメジロマックイーンで4勝 年の瀬の大一番の「記録」を振り返る
3歳馬が15勝をあげてトップ
今週は有馬記念が開催される。今回は1986年以降のさまざまな記録から当レースを振り返っていく。 【有馬記念2023 注目馬】完成度と安定感◎、タフなレースは最大限に力を発揮できる舞台! SPAIA編集部の注目馬を紹介(SPAIA) 馬齢別に見ていくと、馬券圏内に最も食い込んでいるのは3歳馬と4歳馬で、ともに36回で並ぶ。続いて5歳馬の29回、あとは6歳馬の5回、7歳馬の4回、8歳馬の1回と減っていく。また、勝ち馬となると3歳馬が15頭に対し4歳馬が11頭で、3歳馬が優勢となる。一年を総括するグランプリではあるが、世代交代の波が迫ってくるレースでもある。 3歳馬で1番人気に応えて勝利したのは6頭。ナリタブライアン、オルフェーヴル、ゴールドシップ、サトノダイヤモンド、エフフォーリア、イクイノックスといった名馬たちがこの偉業を成し遂げており、このうち5頭は2011年以降だった。また、1995~1998年の4年間では3歳馬が3勝をあげているが、どちらかと言えば人気を古馬に譲った上での勝利が多く、1995年マヤノトップガンが6番人気、1997年シルクジャスティス、1998年グラスワンダーがともに4番人気での制覇であった。 4歳も人気馬の信頼度は高く、グラスワンダー、テイエムオペラオー、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、ディープインパクト、ダイワスカーレット、クロノジェネシスの7頭が1番人気に応えて勝利している。2003~04年に藤沢和雄調教師とO.ペリエ騎手のコンビでシンボリクリスエス→ゼンノロブロイと連覇したこともある。ディープインパクトを打ち破ったハーツクライも4歳、そのディープインパクトが翌年にリベンジを果たしたのも4歳であった。 最高齢で有馬記念を制したのはダイユウサク。こちらは唯一、6歳(満年齢表記)で有馬記念を制しているが、さらに、14番人気で勝利したことでも記憶に残る馬であろう。鞍上は、今年引退を迎えた熊沢重文騎手だった。単勝は137.9倍で、1番人気2着メジロマックイーンとの馬連76倍を遥かに上回る高配当となった。