沖縄「ティビチ料理」が100年フードに うるま市が応募 審査員に高評価で「有識者賞」も
【うるま】文化庁の認定制度「100年フード」にこのほど、うるマルシェを運営するうるま未来プロジェクトグループが応募した「ティビチ料理」が認定された。4月13日、同市のうるマルシェで100年フード認定お披露目式が開かれた。 【動画あり】圧巻! 肉が溺れる「沖縄そば」 母の味守り、肉屋だからできる“そば”
認定されたのは「伝統の100年フード部門~江戸時代から続く郷土の料理~」。審査する有識者委員会の中で特に評価の高かった料理に贈られる「有識者特別賞」も受賞した。うるま市では「勝連のもずくてんぷら」に続き100年フードの認定は2回目。 「ティビチ料理」は琉球王国時代より続く伝統の豚料理。沖縄戦で豚が減少し、食文化が危機に陥った過去があるが、ハワイのウチナーンチュが沖縄に豚を送り、伝統的な食文化がつながった歴史がある。 ハワイから送られた豚は現うるま市のホワイトビーチに陸揚げされたことから、市は豚にまつわる歴史を大切にし、陸揚げされた9月27日を「海から豚がやってきた記念日」と制定している。 お披露目式では、父がハワイから送られた豚を飼育していた、現在うるま市のブランド豚「海ぶた」を生産する池宮城宏さんが「認定は非常にうれしい。安心安全でおいしく育てている。たくさん食べてほしい」と喜びを語った。中村正人市長は「もずく天ぷらに続く快挙で誇らしい。うるま市を訪れる皆さんに歴史や食文化を知ってもらいたい」と話した。
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