新しいスズキ ソリオの全貌判明 もはやミニ・アルファード&ヴェルファイアだ!!!
2025年1月10日から開催された「東京オートサロン2025」(千葉県・幕張メッセ)で、スズキは、新しい「ソリオ」の実車を披露した! 【写真を見る】新しいソリオの細部はこちら!!!
電動パーキングブレーキを搭載
スズキは、ハイトワゴン「ソリオ」のマイナーチェンジ版を、東京オートサロン2025の会場で披露した。 東京オートサロン2025の時点ではまだ正式に発表されていない“新車”である。それをステージ上でなく、来場者が普通に触れて乗り降りできるようにしていたのには、びっくりした。それだけ力の入ったモデルということなのだろう。 全長3790mm、全島1745mmのボディと、2480mmのホイールベースをもつシャシーとの組合せ。リヤには左右にスライドドアをそなえ、広い後席空間をもつのが大きな特徴だ。おかげで販売状況は好調に推移してきている。 今回のソリオおよび専用パーツを備えた「ソリオ バンディット」では、フロントグリルの意匠が変更されたのが、外観上の特徴。グリルは面積が大きくなり、縦バーが強調されたものになった。 特にソリオ バンディットでは、クロームメッキがほどこされて、かなり強烈な存在感をもたらすようになっている。トヨタ「アルファード」と「ヴェルファイア」の小型版のような印象すら受けた。巧妙なマーケティングだ。 パワートレインは1.2リッター3気筒ガソリンエンジンのマイルドハイブリッドがメインとなるもよう。ISG(モーター機能つき発電機)を搭載したシステムで、発進時と急加速時にモーターが回ってエンジントルクを積み増すシステムだ。小排気量でも余裕ある走りを実現するとともに、優れた燃費を誇るシステムである。 併せて、運転支援システムも充実。歩行者も検知するデュアルセンサーブレーキサポートや、駐車時でも衝突を防ぐための低速時ブレーキサポートが追加されるという。 ソリオのルーツである「ワゴンR」の標準ボディの初代が登場したのは1993年。全高が1640mm超もあり、室内空間をできるだけ広くとるコンセプトでありながら、クリーンなボディデザインは衝撃的だった。 その後、ワイドボディが登場してもボディコンセプトは継続された。初代がほぼ完成形だったのだ。そのあと、1997年にスタイリッシュとはいいがたいワゴンRワイドが出てエンジン排気量が大きくなり、乗用車的な快適志向が強まった。 ソリオの初代が登場したのは2005年。注目すべき点は、車内のウォークスルー機構など、ファミリーなど多人数での使用を前提とした機能性の高さだ。2015年の3代目は、小型乗用車用プラットフォームを使って開発された。ミニバンの市場がどんどん大きくなるにしたがい、ソリオにおいてもパワーと快適性の充実が測られている。それでソリオは、軽自動車をのぞくスズキの小型乗用車のトップセラーになった。 というわけで、改良モデルも期待大だ。
文と編集・稲垣邦康(GQ)