阿部未悠、涙のツアー初V「楽しんでゴルフができた」 オフには甲斐拓也と自主トレ
北海道出身で中高を福岡県で過ごした阿部未悠が国内女子ツアーの富士フイルム・スタジオアリス女子オープン(埼玉県/石坂ゴルフ倶楽部)で大会記録となる通算15アンダーでツアー初優勝を飾った。 ―優勝した今の気持ち この3日間は自分のゴルフに集中することができて、楽しんでゴルフができました。 ―楽しめたのはなぜか オフに自主トレをソフトバンクホークスの甲斐拓也選手と一緒にさせて頂き、その時に今年は野球を楽しむと仰っていました。確かにゴルフも辛い時はありますが、本質的に「ゴルフが好きなんだ」「ゴルフを楽しまなきゃ」と改めて思えたので、それがキッカケです。 ―後半11番でボギーを叩いた時の心境 今日はどんどんエンジンをかけるというか調子を上げて、コース的にも後半が勝負だと思っていました。10番でバーディを獲れた時は「ここからだ」と思ったのですが、逆にそれが力みに繋がってしまって、11番のボギーで「まだ早いよ」と言われた気がして、ある意味で良いボギーでした。 ―最終ホールは第2打目がグリーンオーバー 練習ラウンドで奥に外してもグリーンが受けていると確認していたので、行くなら奥だなと思っていました。思ったよりもアプローチのスピンがかからなくて、ランが出過ぎてしまい、あの距離(1m強)のパーパットになりました。 ―しびれる場面はあったか 17番のバーディパットや18番のパーパットはしびれて緊張もしましたが、打つ前に後悔はしたくないとすごく思っていて、最後まで楽しめれば良い結果がついてくると心に決めて最後のパーパットを打てて良かったです。 ―同世代に対する焦りはなかったのか 焦りはなかったですが、私はプラチナ世代(古江彩佳、吉田優利、西村優菜ら)と言われながら、そのグループにはいないなと思っていました。日本や米国で優勝したりと応援もしてましたが、早く私も優勝して常に上にいる選手になりたいなとも思っていたので、今回優勝できて本当に良かったと思います。 ―北海道出身の選手(小祝さくら)が連勝した 雪があるのはハンデでもありますが良い部分もあり、冬にラウンドができないからこそスイングを固めたりショット力を磨けたりしました。今は北海道出身のプロがどんどん出てきているので、すごく嬉しいという気持ちと私も頑張らないとという気持ちがあります。 ―次の目標は この1勝で終わらずに、この先も勝利を積み重ねていきたいですし、自分のゴルフをできる週をどんどん増やしていきたいです。